どこかにマイルで熊本へ参る〜熊本夜ごはん(菅乃屋、peg)
二泊三日の熊本旅行記です。
さて、露天風呂でホカホカになったあとは逆方向の停留所からバスに乗り、いよいよ熊本市内へ。今朝来た阿蘇駅前に戻り空港などを経由して所要時間は二時間半ほど。結構長いのだ。
さよなら阿蘇のお山たち
すっかり暗くなったころ、窓の外には「熊」「桜」「水前寺」などの文字がたくさん見えてきて徐々に熊本感が。「熊高(熊本高校)って超かわいいな・・・」そう、熊って字がつくとなんでもかわいく見える(笑)通町筋で下車すると遠くに熊本城。わあ、結構都会なんだなあ!キョロキョロしながら商店街を通り、お宿にチェックインして今夜のお食事へ。
わー路面電車だーー
お城いいポジションだねーほんでえらい高いとこにあるのね
水曜休みに気をつけたい
「旅先の一食はギャンブル メシ次第で旅は台無し(by迷宮グルメ異郷の駅前食堂)」いろいろ食べたい物はあるけれどそれほど量は受け付けない40代の胃袋、吟味に吟味を重ねたのですがここで立ちはだかったのが平日トラップ「水曜休み」。
おひとりさまでもイケそうなお惣菜とワインのお店「上乃裏惣菜コルリ」も休み、コメントで教えていただいた夜〜早朝営業の渋いケーキ屋さん「シュマン・ダンフィニ」も休み、「ワイン食堂トキワ」も休み。たくさんの選択肢が欠けていく水曜日の悲しみ。注意。
菅乃屋で夢の馬肉づくし
やっぱり食べたかった、大好きな馬肉。安価な馬刺しは今まで居酒屋で散々食べてきたから、どうせなら高い上質なのを食べたい!ということでちょっとお高い人気店「菅乃屋 上通り店」さんで奮発ディナー。これは本来なら人に連れてってもらう店ですね。
銀座のクラブかと思った
ドアが開いたら花があるところもクラブ
こなれたカウンターおひとりさま
高級っぽいお店だけどバイトの和服お嬢さんたちの接客が拙すぎて俄然チープなのがだいぶ残念。ま、こんなもんか。球磨焼酎を呑みながら、馬レバ刺し・赤身握り・ホルモン串を注文。お値段張るからこんだけにしとこうっと・・・。
レバ刺し1800円レベル
当店自慢の馬レバ刺し
赤身三種握りは醤油トッピング
串焼きは一本から頼めるよ
初めての馬レバ刺しが衝撃的なウマさ。歯ごたえシャクシャク、ごま油より塩麹であっさり食べる方が旨みが際立って美味しい。これは今まで食べたレバ刺しで一番ウマいのでは・・・!とちょっと感動。お値段だけが問題だけど、あえて高級店も悪くなかった。ごちそうさまでした。
地元スーパーをパトロール
移動中に小さなスーパーを発見。スケジュールがタイトで大きな店には行けそうもないから、と軽くパトロール。やっぱりお魚のラインナップも違うね!醤油コーナーには煮物これ一本的な醤油調味料がいくつかあって、これって九州醤油地域ならではかしらと思う。
もう星の数ほどくまモンパッケージ
ホントに?これ一本で?
ほうぼう、いとより、やっぱり違うなー
ひなぐ、という地域ブランドがあるのですね
九州の甘い醤油はお刺身を食べるときや煮物を作るときなどに結構重宝するので、重いけどちょっとだけ買いました。九州はフンドーキン醤油(大分)がメジャーなんだね。普通のしょっぱい醤油ってどういうネーミングで手に入れるんだろう?
熊本食材を楽しむビストロ「Peg」
さて、あんな量の馬肉じゃ腹が物足りん。水曜休みでいろいろ選択肢が削がれる中、ちょっと気になっていた人気のビストロ「Peg」さんで飲み直し。こちらは熊本のこだわり食材を使ったおしゃれなフレンチ・ビストロとのこと。名物料理ばかり追わずに食材を追うっていう角度もいいじゃない。
南青山とかにありそうなオシャレさん
楽しそうなキッチンが見えるカウンター
カジュアルなテーブル席
もう21時をまわっていたけどお店にはまだまだ女子がいっぱい。こちらはシェフの富永さんがおひとりでホールも調理もされているのでゆっくり行くのが吉とのこと、わたしはこの日最後に入店したお客さんでお店も落ち着いており、逆によいタイミングでした。
メニューを見ると阿蘇の牧場チーズ、天草のお魚、熊本中から集まった無農薬野菜などがいっぱい。そして組み合わせの面白い一品ばかりでちょい飲みには勿体無いほど。迷ったあげく天草アジとモッツァレラのタルタルをいただきました。
こんなの決められないよう好みど真ん中
うっまーー。この食材の絶妙なバランス
この白ワインちょっと変わってて美味しかったなあ
ああ、美味しい。あとで聞くと、天草アジや阿蘇のモッツアレラが美味しいのに加えて、柿や干しいちじくの甘み、あと少々の梅干しの塩気でまとめていて塩は加えてないとのこと。なにそれカッコいい。こんな風に食材の美味しさをパズルみたいに組み立てた素敵なメニュー、お腹ふくれ気味の二軒目で実に残念無念。
こんなシャレオツなビストロ、黒縁メガネにギャルソンとか着た熊本のオシャレピープルが集ってて入りにくいんじゃないかしら、と若干腰が引けての訪問だったのだけど、ご主人は「そんなの全然ですよ〜!」と最後にひとりカウンターに残ったわたしと気さくにお話してくださった。
一粒がめちゃくちゃ巨大
思わずデザートに頼んだ栗の渋皮煮、巨大な栗はご実家で取れたそう。まろやかなお酒の香り何かしらと聞いたらマール酒を使っているのだとか。ほほーメモメモ。マネなんかできっこないけど、使っている材料を簡単に教えてくださるのは分解グセのあるわたしには本当にありがたい。なるほど!ってなると、二度美味しいのだ。そして何度も言ってるけど、そういうシェフのお店はだいたい良いお店。
ずっとお見送りしてくださった
居酒屋「ねぎぼうず」で立ち呑みでもすっか、ってヤサグレなくてよかった。美味しい熊本食材をひと皿に凝縮して堪能できました。ごちそうさまでした。いつかまた行きます。
熊本はやっぱり美味しい
北海道とかもそうだけど、地元食材に恵まれてると郷土料理以外の振り幅もあっていいよね。まだまだ食べきれない物があって是非また行きたいと思う夜ごはんでした。
熊本中心部は熊本駅周辺が賑やかなんじゃなくて、飲み屋街・お買い物ストリート・最近注目のおしゃれゾーンなどが別地域に存在している目的分割タイプの都市なので事前に調査してどの辺に用が有るのかを把握しておくのが大事ですね。
そうこなくちゃなネーミング
続きまして最終日の旅行記です。
つづく。