今日の沖縄旅行記(高江洲そば、読谷村陶房めぐり、ヤチムンの里)
沖縄の旅、二日目の前半戦はボリュームたっぷり。わたくしのプレゼンで陶房が点在する読谷村までいってきました。お天気はまたも晴れに恵まれて絶好のドライブ日和(運転しないけど)。
ゆし豆腐そばでちょうどよい朝ごはん
那覇から北上する道すがら宜野湾の有名店「高江洲そば」で朝ごはん。このお店は元祖ゆし豆腐そばが有名。ゆし豆腐はやっぱり本場で食べたいサー。
このお店に決めたのはサイズが選べるから。糖質制限生活のおかげでもはや通常サイズの沖縄そばやライスが食べられない(半分でもお腹パンパン)ので、(中)サイズを選ぶと一回り小さいどんぶりでやってきて、女性の腹八分目にちょうどいい量です。スープはあっさり、ゆし豆腐はホロホロ、ちょっとソーキも乗ってるし。
ネットでは「ちぢれ麺がちょっと」という人もいて、わたしもそのタイプ。やっぱりストレートのそばが好きだけど、これはこれでいいんじゃないだろうか。とにかく遅い朝にはちょうどよくて、美味しくいただきました。
日月(ひづき)さんのガラスギャラリー
残波岬の方まで北上して真っ青が海が見えてくるあたり、まず一軒目はガラス作家おおやぶみよさん主宰の工房&ギャラリー「日月 hizuki」さんへ。かなりローカルな住宅街の中の、えっ、ここ?っていう横道に入った奥にある。
小さなおうちの中にはシンプルで美しいガラス製品がいっぱい・・・。グラス、一輪挿し、お皿、ペーパーウェイト、キャンドルスタンド(これがとても素敵だった)などなど。価格帯は5000〜1万円ぐらいが主だったのでちょっと値段はるなと思ったけど、ボリュームあって存在感のある素敵な作品だらけでした。
外には半額のセール品も少し置いてあったけど結局悩んで購入せず。ガラスって陶器よりも決断が難しいのは何故でしょう。月桃の咲くお庭を後ろ髪ひかれながら後にしました。うーん。物凄い大きなガラスのピッチャーや花瓶を置ける桐島かれんみたいな家に住みたい。
ポップな作品の一翠窯
日月さんから車で数分の場所には東京でもよく作品を見かけた「一翠窯」。水玉の小さなプレートはどこで買ったのだっけ、自宅で愛用しています。他にはどんなラインナップがあるのかな。白いコンテナハウスのような工房に、ブーゲンビリアの咲く入口を入ります。「こんにちはー」ずっと奥で作業していらっしゃった。
幾何学模様のお皿の他にも、ザラザラとした南蛮焼締シリーズ、お弟子さんが作られたお買い得シリーズ、いろいろ置いていらっしゃったけどやっぱり人気の幾何学パターン角皿のラインナップすごいね。
同じ柄を買い足そうか、このフリーカップ素敵ね、とここでもいろいろ考えたけどもはやわたしにはポップ過ぎかなと思って見学だけにさせてもらいました。でも一度にいろいろ見られたのはよかったな。工房の脇にはたくさんのミントがうわってていい匂いだった。
陶器工房 壹さんでお買い物
続きまして高台にぐーーっと坂を上ったところにある「陶器工房 壹(いち)」さんへ。1階が工房、二階がギャラリー。ご主人の壱岐さんが京都のご出身だったのであれやこれやと話しをしながらお買い物。
予習どおり、個性的なんだけどスッキリして使いやすそうなのでサクッと購入。ダメだ、また食器棚の統一感からかけ離れていく・・・。赤の色味がとても美しいのと、どうしてもわたしが買ってしまう青。やちむんは青い柄物が多いのですぐ手が伸びてしまうのです。こまったこまった。
こちらではmintamaシリーズの赤いカップと、菊紋のバーンと派手な四角いプレートなどを購入。見た目で予想していたより意外とお求めやすいお値段だったのがありがたい。シンプルでたくさん欲しくなったけどギュッとブレーキを踏んだ。
工房の二階からは真っ青な海が遠くに見えた。「いいところですねえ・・・」「本当にいいですよ、田舎は」と移住して30年以上の壱岐さんがおっしゃって「はあ・・・そうですよねえ・・」と遠い目をして海を眺めるしかなかったわ。
工房大集合、ヤチムンの里
続いては読谷村の観光スポット「やちむんの里」へ。読谷焼だとかの工房がいろいろ集まっていると聞いていて、てっきりちょっとテーマパーク的な規模かなと思っていたのだけどもっと村っぽい感じだった。
工房や窯やギャラリーが点在していて、その中の道路をテクテク歩いて移動せねばならん。意外と広くて歩く。工房があり、そこに売店が併設されており、というのを訪ねては出て、訪ねては出て、と繰り返して村をひと周りしていく。
工房の形態もいろいろ。小屋っぽいのもあれば住宅みたいのもあるし、ショールームみたいな売店を備えているところもあれば、お店の前にずらーっと並べているところもあるし。同じ読谷焼とかでも窯ごとに絵や雰囲気が違うから、なんとも大変。
途中でひどいスコールに見舞われてやむなくしばらく工房の隅っこで雨宿りさせてもらったり。ストールを傘代わりにして北窯まで移動したり。そんなこんなでだいぶん時間と体力を使ったひとときだった。そのわりにあんまり好みのものはなく、こういう素朴なヤチムンってのはセレクトショップで買う前の段階だと好みのものを見つけるのも大変かもしれないねえ。
とはいえ、ヤチムンの里では干されている作りかけの陶器をみたり、大きなのぼり窯を見たり、あちこちで陶芸家さんたちが熱心に泥をこねたり楽しげに談笑している姿をみたりと、なんというかそれは労働というよりもアートワークなわけで時間の流れ方の違う、非日常感があって、囲われた里を出ると途端に現実に戻ったような気持ちになりました。
買うぞ!というときは(この日は閉まっていたけど)共同販売センターが近くにあるのでそこでゲットして、里にはお散歩や見学のつもりで行くのがベターかもしれないな。
この日の後半戦につづく。