日本旅めぐり

高松遠征日記〜「豆花」で和三盆体験編

今回、高松をまた訪れることがあったら是非行ってみたいと思っていた「豆花(まめはな)」さんに行ってきました。四国ではただ一人になってしまった現役菓子木型職人、市原さんの工房で娘さんがお教室を開いていて、菓子木型を使った和三盆や練り切り作りを体験できます。料金は1000円で、所要時間は1時間ぐらい。

工房で菓子木型見学

和三盆は香川や徳島で作られているのでお干菓子もポピュラーなんですかね、工芸品として高松のいろんなお土産屋さんでも目にします。和三盆とセットで売ってたりもします。工房ではサイズもデザインもいろいろな菓子木型が飾られていて、見ているだけでうっとり。

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 icon-camera 美術工芸ですね

職人の市原さん、なんとなく頑固一徹のザ・職人みたいな人なのかと勝手に思ってきたのだけど、普通にだいぶんダジャレまみれのパンチの効いたおじちゃんだった(笑)パッと見よくわからない形なども説明していただきました。木型には日本の美と季節が詰まっているね。

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今日はご自宅兼の工房上階のお部屋でお教室。連休だったのもあってこの日は一日50人ぐらいやってくると聞いて驚き。次から次へと人がやってきて一時間ごとに入れ替わる盛況ぶりでした。

和三盆でお干菓子をつくろう

さて、早速お干菓子づくりにトライ。ひとりづつ、ボールと小さなまな板とふるいなどのセットが用意されてます。普通のお宅のお部屋なのでお盆に揃った大家族みたい(笑)この日は外国人留学生とそのホストファミリーが二組もいらしたのでワイワイ賑やかでした。

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 icon-camera 単独参加のわたしは王様席へ

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 icon-camera 好きな菓子型をまずひとつ選ぶ

先生の上原さんに説明いただきながらワンステップづつみんなでトライ。工程はシンプルで、和三盆に色付け→馴染ませる→ふるう→木型に詰める→はずして出来上がり、といった感じ。ちびっこでも出来てたから手順は簡単なのだけど、キレイに作るには意外とコツが必要で大人も必死!

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 icon-camera スプレーで色付けしてもらう

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 icon-camera 手の腹を使ってひたすら馴染ませる(しんどい)

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 icon-camera ちょうどいい細かさにふるう

わたしはピンクにしてみたけど、無色の白のままっていうのもとてもキレイだったのでおすすめ。型に入れたらとにかくギュウギュウに詰め倒すってのが大事で、とりあえず渾身の力を込めて和三盆を詰め込んでいたら「とても上手!」と出来上がりを褒められました。意外な才能を発揮。

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 icon-camera ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅう

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 icon-camera キレイに出来た!まずは扇形から

お干菓子はひとつの型で3個づつ出来上がって、最終的に4種類のお好きな木型を選んで12個ぐらい出来上がります。木型によってお干菓子のサイズが小さめとか大きめがあるので、個数は人によるみたい。その時々、季節の木型を選んでだしてきてくださるので選ぶのがまず超楽しい!

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 icon-camera 木型を浮かせてコテで優しく叩いて外す

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 icon-camera カパッ。エッジがキツイので難易度の高いすすき

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 icon-camera えいやっとひっくり返して出来上がり(壊れそうで一番緊張する)

よーく見ると最初に作ったの(手前)から色がグラデーションでだんだん薄くなっているのですが、こんな短い間でもどんどん水分が抜けていって色が薄く、壊れやすくなっていくんだとか。なんて繊細なの和三盆・・・!お隣のお姉さんたちは最後の方で難易度の高いすすきにチャレンジしたらボロボロになっていました。最後になるほど単純な形にするのがベターらしいです。わたしも最後に作ったきのこ、すぐに欠けちゃったよ。

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 icon-camera みんなおのおのの作品ができあがる

わたしは扇、すすき、ぶどう、オリーブを選んで、余った和三盆できのこも1個作りました。秋のラインナップなかなか気に入ってます。子供たちはジャック・オ・ランタンや猫で作ってたよ。小さなお持ち帰りの箱にそっと詰めて、掛紙もいただきました。

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 icon-camera 我ながら超かわいいんですけど

お抹茶で自作のお干菓子を試食

ボロボロになったのやお持ち帰りの箱に入り切らなかったのは、お抹茶と一緒に試食。出来たてほやほやのお干菓子はホロッと口の中でほどけて上品な甘さ、お抹茶の苦味とぴったり!お、おいしーい!

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 icon-camera きのことオリーブがえじきになりました

正直お干菓子って「超砂糖じゃん」って思っていたのでこれまで全く好きじゃなかったんだけど、お教室で出来たてのホロホロを味わってちょっとイメージ変わった。かわいくて美味しい。これを味わうためにお抹茶を買おうと思ったぐらいだよ。京都の老舗和菓子店のお干菓子にも俄然興味が湧いてまいりました。

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 icon-camera 掛け紙もいろいろあってかわいいの

ということで、正味一時間ほどの短い講座だったけどとってもアットホームで、単純作業だからこそ面白い、そして木型の繊細な美しさもじっくり見られるという、なかなか充実した体験観光でありました。

カーディガンにくるんでそろそろと持って帰ってきたお干菓子は何とか無事で、2日もしたらガリッガリに固くなりましたが上品な美味しさは健在。美味しくてかわいくていい勉強になったな。おひとりさまでも行ってよかった!そんな「豆花」さんの和三盆体験編でした。

つづく。

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