今日の旅メモ(十分老街、平渓天燈祭)
※平渓天燈祭がなかなか大変だったので参加者完全ガイドを後日投稿します!※
ねむいねむいねむい。甚だしい寝不足で6時前に起きて支度して6:20に出発。やや曇り。バスで中山國中まで行き、そこから電車に乗って動物園駅に7時到着。わたしの調査では現地の「みんなで打ち上げ整理券ゲットしようツアー」は7時ホテル集合パターンが多そうだったので、それよりちょっと先んじていく心づもりでおらねば…。
動物園駅でシャトルバスを待つ
動物園駅にはシャトルバスこちらの看板が出ているのでそれに従って歩いていくとそれらしき集団が。ほとんど日本人だな、同じようなネット記事を見てきてるんでしょう。7時半の時点で合計30人程の行列になっていたのだけど、シャトルバスはどうやら9時始発らしく前方ではまだまだ簡易テントの準備中。何がツラいって動物園の真ん前なのでずーーっと動物園の臭いがしてるのがツラい。しかも濃いめ。罰ゲーム。待っている間スマホをいじり続けてるとバッテリーもばんばん減るし、いろいろツラい。ねむい。
午前8時、行列は伸びて100人ほど。交通規制があるので整理券ゲットツアーの皆さんもこの列にいるはず。8:10、やっとシャトルバス来たー!と思ったら「8:30」のメモ書きを職員に見せられてさらに待機。ねむい。
午前8時半、行列先頭の20人程度が全員座ったぐらいで1台目出発。すすすすわれたーーーー(涙)苦労して早起きした先頭組の日本人の皆さん、この優先度の高い計らいに感激。後ろの人たちと一緒くたに詰め込まれたらちょっとブーイング起こっちゃうよねえ。バスが出ると係員がみんなで手を振ってくれて飛行機出るみたいだった。いってきまーす!ねむーい!
バスは蛇行しながら山奥へ。ほどよい揺れとカーブに周りは皆撃沈でしばし静かな仮眠タイム。ジャスト1時間かかって9時半、十分に到着。誰ですかネットで30〜40分って書いたのは!1番バスで1時間かかったあるよ!
会場に到着したものの・・・?
降りるや否や、徒歩5分の会場まで我先にと小走りで急ぐ行列組の皆さん。日本人はまだフンワリ順番を守って進んでいくけれど、それをダッシュで抜き去っていくのはチャイナの皆さん。ああ、国民性。出店準備やスタッフミーティングを横目にスタスタスタ行くと…えっ、うわあ!もう結構並んでんじゃん!遠くまで細長く続く行列にビックリ。え、この人たちどこからどうやって来たの?もうダメじゃね??
パッと見たところ行列はひとつではなく、幾つかに分かれたり隣り合わせたり途切れたりしていて何が何だか構造がサッパリわからず。ひとまず1番後ろと思しき場所までみんなで進んで最後尾についてみた。これであってるのか?
インターネッツでもわからなかった平渓天燈祭の打ち上げ整理券行列ポイント、それは「ふんわりオペレーション」!でたーこんな大きなお祭りなのに日本では考えられない行列さばきー外国あるあるー。いま自分がどの行列に並んでいて、これから何が起こるのか、ほとんど明確な情報が全員に行き届かないのでみんな頭にハテナマークを付けたままで行列しているのです。
困ったときの助け合い。前にいらした北関東からのナオさんとアツコさん、後ろにいらしたワシントンからの中華系アメリカ人男性、前後とお話をしながら情報あつめ。それでもわからず。「ネットでは会場到着後の情報が全然出ていないですよね!」とアツコさん。そうそうそう、そこでこの後の細かい話は事後にきちんとブログで書くことにしました。これはなかなかに大変だぞ。
「一番バスで来てこれって、みんなどうやってきたの?」
「電車で来た方が良かった可能性あるね・・・」
「タクシーかな、一番バスで第6波(六回目の打ち上げ)って!」
一番か二番の打ち上げを済ませて混雑前に帰ろうと思っていたのに、到着したときにはすでに第6〜8波の打ち上げ行列に並ばされることに。えーーーー。さらに、カタコトの日本語で「もしかしたらチケットはもうないかもしれません」と一度アナウンスがあったのでかなりガッカリしていたのですが、10時過ぎになんとか第6波のチケットをゲット!ひとつのランタンに4名なので、ナオさん、アツコさんとご一緒して三人で打ち上げることになりました。気さくなお二人に混ぜていただけてよかった!
暇つぶしに十分老街観光へ
LINEを交換して待ち合わせ時間を決め、わたしは十分老街観光へ。会場から歩いていくと両脇には夜市のようにお店が並び、5分も歩けばかの有名な電車がギリギリを通るお土産ストリート。電車の数が少ないので、線路の上では名物のランタン上げをしている観光者がいっぱい。次々に空にランタンが上がっているよ。
へえ、十分老街ってこんなふうになってるんだー。線路のランタン上げばっかりが有名だけど、その周辺は映画のセットみたいにこじんまりとしたお土産街。古い商店ばかりで建物の雰囲気自体はレトロでなかなか素敵ですが、めっちゃ観光地。
ランタン上げをしにみんな十分へやってくるようなもの。お店の呼び込みも激しくってちょっと見てみる。ランタンのカラーにはそれぞれ意味があって、スタンダードは赤、あとはお金や健康など願いによって色が違う。紫の「ロマンチック」ってなんだろう(笑)ていうか、今気づいたけどお店によって意味が違うな!いいかげんか(笑)
おひとりさまランタンあげとこう
単色で150元、マルチカラーで200元が相場。まあ一回500円ぐらいならやっとくか、と定番の赤色を選んでおひとりさま打ち上げしてみることにした。よし、夜の予行練習だ!お店の人にお金を払うと、線路沿いにズラリと並んだハンガーラックにランタンをセットしてくれる。この仕組み、うまいな。墨と筆で一面書いては裏返してもらい、合計四面に願いことを書くというあんばい。四面分も急にかけないな〜どうしようかしら。悩んでいるとピピー!と笛がなって電車が通った。近い近い近い。
打ち上げのときは一人にゴープロを渡してビデオを撮ってもらい、もう一人には写真をバシバシ撮ってもらった。ポージング指定までされたりするので(微妙なので断ったけどw)写真撮影サービスも込み、ということでそこはとても手厚いのが定石らしい。わたしひとりだから助かるわ〜!
ということで、わたしのはじめての十分ランタンはこのようになりました。
日本人がたくさんいるのでこの願い事を見られながら打ち上げられるのは多少恥ずかしいですが(笑)まあお互いさま。「結婚して家族みんなで幸せに暮らして・・・」とめっちゃ長文の願いを託す女子旅ガールもいれば、「◯◯屋の商売繁盛」をバックに写真をとる社員旅行御一行さまなど、いずれにせよ希望に溢れたなんだかホッコリする観光地です。幸せを願う、というのは世界共通、みんな同じだもんね。拙ブログの奇特な読者さまに幸多からんことを。
一旦台北へリターン
さて、この時点でまだ11時。打ち上げスタートの18時までには時間がありすぎるうえ、こんな観光地の片田舎ではとても時間が潰せない。あと、眠すぎるので昼寝したい。一旦バスでまた1時間かけて台北の動物園駅に戻り、宿へリターン。移動ばっかり!ランタン上げるだけなのにめっちゃ大変ある!
夜に備えて腹ごしらえ。近所の朝食店でようやく熱ドージャンとチーズ入りの蛋餅、それから近所のパン屋「塩のパン」でチーズクリームパンとネギパンを購入。ねぎパン!うまっ!うまっ!青くさみもなく、しょっぱさもちょうどいい、何より日本みたいにマヨに頼ってないのがいい。薄甘い生地とバツグンの取り合わせ。あんまりお惣菜パン買わないけど、これ台湾でどこにでもあるのにここまで食べてこなかったのを後悔したわ。うまいうまい。
今回、パンばっかり食べてて全然台湾ぽいもの食べてないな・・・と思いながら穴ぐらベッドでお昼寝開始。びっくりした、爆睡しすぎて体感3秒ぐらいでした。LINEで連絡をとりつつまたも動物園駅へ。あーしんど!
いざ出陣、動物園駅へリターン
天燈祭会場へのアクセス拠点となる動物園駅は台北の右下の端っこの方にあるんでそれだけでもちょっぴり遠めなのよね。朝に比べて俄然お客さんが増えて混んでいる。動物園前の虎のきぐるみを横目にバス行列へ。
座る列と立つ列に分かれているけどほとんどみんな座り。わたしも1時間たちっぱはキツイので並んだけど、朝と大違いでサクサクキビキビさばく台湾客運の人たちが現れていてストレス無く乗車。やればできるんやん!アツコさん「朝、がんばるぞ〜エイエイオー!ってやっててそんなことしてる場合かと思った」ってゆってたのに(笑)
会場に近づくと、十分で上げられたランタンがゴマ粒のように空にいっぱい。会場周辺でもたくさんのランタン出店が出ているので普段にもまして個人のランタン上げが捗っている様子。あと、まわりの畑とか森林とか山にいっぱい引っかかってるのもこの辺になると散見されるんですけど・・・!リサイクルするって、これ集めるところからやるの?自然に戻る素材とかなの?どうしてるの??
きたぞ、平渓天燈祭!
会場は午前中とは比べ物にならないほどの熱気。見学だけの人も多いので、あちこちで場所取りがてら座り込んでる人がいるな。第一波の打ち上げが近かったので我々は早速打ち上げ会場へ。ゲートに見たことのないサンリオがいるよ。キティちゃんがポムポムプリンかぶっちゃってるけど、大丈夫なのかな?
会場回り、どえらい人!!おいおいおいおい!!ランタンを上げているフィールドへ向かう道がギュウギュウ詰めすぎて様子が全然わからない。これは上げる人なのか、見る人なのか?アツコさんと「日本だったら間違いなくこれ規制するし、分けますよね・・・!」と絶句しながら行列へ。ステージではバンド演奏やテンション高い司会のトークが。
そのうち、カウントダウンもなく第一波打ち上げ開始。不意打ち!おおおおおおおおおお!!
打ち上げの間隔は20分、その間に100名ほどが入れ替わってランタンのスタンバイをする様子。打ち上げが終わるとぎゅうぎゅう詰めの人混みに逆流が加わるもんだからもうカオス。思わず「幕張のコミケの様子を見せてやりたい」とつぶやく。少しづつ少しづつ前へ進み、フィールドに入り、日が沈んだころに第二波。背景が暗くなってとても綺麗!だけどカウントダウンしてくださいお願いします・・・!
ポムポムプリンの第三波
朝の整理券行列のときに最後まで第三波がブロックされていてそれがなぜだか全く説明がなかったのでずーっと眉間にシワがよっていた我々。「あれなんで取り消し線書かれてるの?」という状況だったのですが、おそらく察するに新北市と観光提携をしている三重県の無料招待枠(1月ごろに募集されてました)や、スポンサー枠だったのではないかと推察。オトナの事情のコトね!・・・でも、だったら別の名前にするとかカッコ書きしとくとかやり方あると思うけどね・・・。
そんな謎だった第三波にはサンリオのアジアCEOや新北市の市長さん、そしてポムポムプリン御大も現れて(笑)スポンサー色の濃いものに。夜のニュースでもここのパートが流れてました。つかポムポムプリンってまだ生きてたんだね!
毎回ゲストを迎えて巨大なランタンもひとつステージからあげられるのですが、今回のサンリオランタンは更に巨大。超デカイ。さっきのもっと小さいのも墜落してたのに・・・あがるのかしら・・・!
我々の心配どおり、デカすぎるサンリオランタンはその重みに耐えきれず低空で会場をさまようことに(笑)「えっ、スポンサーのランタン燃えたらやばくないですか」と大人の視点で(半笑いだけど)見守ると、一旦客席に墜落しかけたのちに速やかなスタッフのリカバリーで無事に上空へ上がっていきました。キティちゃん、爆発しなくてよかった・・・!
我々の第6波打ち上げへ
そろそろ指定された待ち合わせ時間だから行きますか、となったのだけど、これは直接フィールドへ打ち上げのときに出るの?参加者が後ろからまとめて出てくるのはどこで集合してるの?つか、こんな運営だったらチケットチェックもしてるのかどうかわかんないよね?足りなすぎる説明で集合場所のわからなかった我々、係員に尋ねて個別に誘導されてようやく集合場所へ到着。こんなんわかるかーい!
各波、10名ごとのプラカードで(この辺ももうとんでもなくざっくり)ステージ裏へ誘導。裏側から第4波、第5波を見学することに。ああ、こうなるんだったら遅めの打ち上げでもよかったかもしれないね、結果オーライだ。空には満月。アツコさんがとった一眼レフの月、きれいでした。ゴープロをリュックにくっつけて準備万端。この頃には風がやんで、前の打ち上げで飛ばしたランタンが流れることなくそのまま下に落ちてくるため各所で墜落事故が相次ぐことに(笑)頭上注意!わたしらの墜落しないといいなあー!
プラカードに誘導されてフィールドへ。各ランタンにスタッフがひとり。バッサバッサと空気を含ませて膨らんだらペンを渡されて願い事をかくように言われます。えーっこの体勢で!下敷きもない薄紙に字を書くのはなかなか至難の業。でも時間がないよな、と適当な文句を書いた後に見たら、ナオさんとアツコさんの願いごとの人柄溢れるあたたかさよ・・・し、しまった!
さて、書き終えて一式写真も撮り終わったころ、点火係の人がやってきて点火。あつい!膨らんだランタンの熱が思ったよりも強い。「足で抑えて!」「はいっ!」としばらく待機。ぼやぼや話をしていたら急にスタッフが言う。「リフトアップ!リフトアップ!」「えっ!あげるの?」「あっ!はいっ、はい!!!」情緒もクソもない大慌てで足を放して打ち上げ。ビデオ!写真!もうめちゃくちゃです。でも・・・見上げたら綺麗だった・・・・・!!!
ふんわり浮かんでいくランタンは、フィールドの外で見るよりも真下から見上げるほうがずっとキレイだった。わたしたちのお願いごともすぐに墜落することなく、(山に落ちるまでの間は)無事に夜空の星となった。どうか、ヘルニアが直りますように・・・。
終わってすぐ、いそいそと帰路につく。立ちと座り別になっているバス行列はエライ差だったので迷わず帰りは立ち席へ。ハッキリいって座り席に並んでる方が立ってる時間長いと思う。幸いにもわたしたちの乗り込んだバスは座席が余っていて三人ともなんとか座ることができた。ラッキーすぎた!
セブンイレブンで買った餃子をチンしてもらい、なんかキレイだけど恥ずかしい袋にいれてもらって持って帰ると屋上では例のおじちゃんと女子大生と新たに加わった中国人&韓国人ガールがテラスでディナー中。とはいえおじちゃんがひたすら女子たちに相手にしてもらっている、のだけど。
しょうがないな、寂しがり屋のおじちゃんにつきあって満月を見ながらハイボール缶を開け、35年のジョニーウォーカーをストレートですこーしだけいただいた。宿の前のマッサージ屋は高いけど今日は仕方ない。ちょっと奮発して4000円コースでバキバキの首肩と足裏ふくらはぎをほぐして就寝。いやあ、一日がかりの平渓天燈祭、気力体力がなかなか大変だったけどやっぱり来てよかった!ミッション終了!
つづく。