そうだ、台湾いこう(書籍化版)

今日の旅メモダイジェスト 2017.3.8 台東〜墾丁

朝10時、裏のスーパーマーケットを見に行った。レンブでもバラ売りで買えたらなと思ってたんだけど、やっぱりないか。まだ台湾フルーツを食べてない。有機黒豆や台湾紅豆が安いなあ、醤油いっぱいあるなあ、中華豆腐って何かなあ。

やっぱりお米は池上米が売れてるのねえ。これ持って帰りたいなあ。どう米のテクスチャが違うのか、日本の水で炊いてみたいわん。

大きい道路なのに交通量すくなー。歩いて「零九八一咖啡」に行き、ここでもまたGoogle翻訳カメラでおおおお!と静かに感動してヘーゼルナッツミルクティー。大きなマグカップの上にハートのミルクとチョコレートのローレルのラテアートが施されていて思わずうわあ〜と声が出た。コーヒーを飲まないのでラテアートにはだいぶ慣れていないのですが、このサプライズ感やっとわかりました。あとラテアート作った人のドヤ感。

店内は静か。平日のお昼前だもんねえ。なんか素敵な日本語の曲が聞こえるなあと思ってすかさずシャザムったら大橋トリオだった。なるほどなるほど。こうなるともうほとんど日本にいる感覚。

昨晩宿の若いパパに電車の時刻を調べてもらっていたので、することないし、予定より一本早めに行くことにした。急な思いつきでタクシーをぶっとばし、10分前に台東駅到着。

台東を出てすぐ、南下する電車の左手はずっと海。曇ってどんより薄雲った海。頭の中でこれがめちゃくちゃ晴れてた時を想像して、涙を拭きながら12:30 枋寮駅に到着。

駅前でタバコを吸っている痩せた浅黒いおじさん。そこに、アジアン雑貨店で売っているようなベレーとロングスカートにくしゃくしゃの手巻きタバコを手にしためっちゃくちゃヒッピーな白髪のおばさまが「バス停どこにあんの〜」と近寄ってきた。更にもうひとりガラガラを引いたおばさまも。日本人だ。でもちょっと日本にはいないような、ワイルドでオリジナルな雰囲気。あくまでも例えとしていうと、沖縄の寒村とかで先の割れた草をみんなで育てていそうな雰囲気。

目があったので、わたしも日本人です〜と声をかけてスマホ的なものは全く持ち合わせていなそうなお3人に多分あの辺がバスターミナルですわ、とヘルプを出し、檳榔を噛んだ真っ赤な口で近寄ってくる鋭い目をしたあまたのタクシー運転手の「四人相乗りひとり200元でどや!」のディスカウントをかわして切符売り場まで連れていった。

おっちゃん「明日は天気まだようなるらしいでえ」と言ってたからもう少し晴れたらええなあ。ワイルド3は知本温泉に来たらしかった。

1時間半でケンティン到着。ぬるい。南だ!風があるのに空気がぬるい!本日は、わたし好みのキレイでラウンジが広くてブルックリンスタイルなインテリアの西洋人の多いお宿。スタッフさんもオシャな人ばかり。外のテラスで風に吹かれたりするのもよかろう。夏にな。

テラスでこのホステルの受付にいたかわいいママさんとおしゃべり。いつものように、どこから来て、どこに行くつもりで、という身の上話。ママさんは京都や大阪に来てロングステイしたことがあるらしく、京都人の閉鎖的な都フィーリングとか、対照的な大阪人のパワフルぶりとか、なかなかローカルな事情に詳しかった。

今朝のミルクティーだけでどうにも腹が減ったので通りへ繰り出す。ぼちぼち夜市のセッティングが始まるころだった。あ、ここの通りが夜市になるのか!なるほどなるほど。ショーウインドーはサマードレスや水着だらけだし、ビーサン屋havanasまであるし、看板も店も波や海をイメージした大げさなものが多くて、リゾートのチャラい空気が漂っている。

そのまま通りを突き抜けて小湾海水浴場(小灣沙灘)に降りてみる。天気は曇りだけどなんとか雨は降っていないし、磯くささもなぜかないし、風も強めだけどちょい寒めのハワイみたいでいいじゃない。ダイヤモンドヘッド(青蛙石)もあるし。

ホステル前にあった店の炸鮮奶(揚げミルク)をパクパクっと一串放り込んでラウンジで時間つぶし。

18時半、夜市に繰り出す。今夜もホテルはリバーサイド。晩メシは夜市。黄金QQ球(地瓜球)にトライ。英語ではスイートポテトボール。中は空洞になっていてポンデケージョ的な感じ。

次にちょっと肉が食べたくなって、焼きたての香腸を一本。じっくりじっくり焼いて竹串に刺してくれて、お店の横ですぐ食べた。

次に豚の唐揚げ。京風とかオリジナルとか色々種類がある中で香醋風味唐揚げを選択。うーむ、100ドルもするわりにぬるー。ぬるい唐揚げいやだよう。

気分を変えて本日のバー。とはいえ、バーを検索しても屋台やチャラめの飲み屋ばっかりだったわけなので、その中でもパブっぽい「PLAYER」に入った。わたしひとり。早めに酒場行動するので21時からの生演奏とかにここまで一度も遭遇できてないんですけど。

少し夜市を戻って白いダウンを着たおじさんが強風に堪えている一角へ。隣の屋台で風を避けるようにじっと座っているそのおじさんは、細々と牧場直送新鮮です、の看板を出して瓶入り牛乳を売っている。牧場!牛乳!今日はあったかいナイトミルクを飲むことにしたのでした。イェイイェイ。

「この牧場ってどこにあるんですか?」って聞いたら近くらしい。でも「アイスと牛乳ぐらいしかないよ。」とおじさんはだいぶ渋い顔をするのだった。そうですか…残念です…。

墾丁の大通りの両脇はレストラン以外にベタベタのお土産やさんもあって、日本でも古めの土産物屋でみられる貝殻がぶらさがったシャンデリアみたいなやつとか、お名前キーホルダーとかがいっぱい。

いつものマグネット購入。ここまでそんなお店見かけなかったけど、宜蘭、羅東、花蓮のマグネットも欲しかったなあ。

宿に戻って宴会で盛り上がるラウンジの片隅で牛乳を飲んだら思いのほか美味しかった。ああ、牧場で飲む牛乳の味するー!今日は牛乳揚げも食べたし朝ミルクティーも飲んでるけど、ちょっとその辺は考えないことにしよう。

かっこいいスタッフさんたちも時折酒盛りの話に混じるなどして楽しく和気あいあい。わたしが到着した時から気になっていた、背が高くてドレッドヘアでタイダイパンツを履いた普通に恵比寿のクラブとかにいそうなイケメンのお兄さんに、受付に行ってこの牛乳瓶どこに捨てたらいいですか、と聞いたら「日本は分別が細かいもんねえ」とそこからそのウェインさんとしばらく話をした。

おや、あなたも日本はロングステイされたのね、髪の長い受付の女性もそんなことを言っていたよ、と言うとなんとウェインさんは旦那さんだった。ああ!一緒に行ったのね!聞きましたよ奥さんからいろいろな話!カッコいいご夫婦だなあ。

白人の男の子が半袖短パンで外に出てきたものだからウェインさんが「寒くないの?」と聞いた。「全然寒くないよ!」「どこからきたの?」「ドイツ。」ああ・・・そりゃ寒いわ。「俺さあ、今日海入りにいったんだけど浜で中国人団体の人がいてみんな分厚いコート着てるんだよね、俺なんなのっていうね!」とてもひょうきんなジャーマン。「それで俺、ケンティンに来てさあ、これは暑いぞと思ってサングラス持ってきたんだけどこんな天気だから、あっ、ああ・・・ってなって」わかる!わたしもサングラスと帽子持って準備万端で来たもん!!スタッフとお客数人でわーわー言いあって本当に面白かった。

ウェインさんが「彼女ブロガーでいま台湾の旅行記書くんだって」とジャーマンくんに話したら「うそ!じゃあこれしってる?」とマークウェインというトラベルブロガーのことを教えてくれた。彼はトラベル・フードブロガーらしくて各地での食べ物の紹介や何を注文するとベストか、みたいなことを書いているらしい。マーク・ウェインね、了解、それだいぶん興味あるから調べてみるねありがとう!

ここのホステルはまだ出来て1ヶ月らしい。それで高レビューを獲得してるのはこういう空気があるからなんだろうなあ。

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