そうだ、台湾いこう(書籍化版)

今日の旅メモダイジェスト 2017.3.4

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朝8時起床。身体が尋常じゃなくしんどい…!足裏に貼ったサロンパスがそこはかとなく効いてる、気もする。全く誰も起きる気配がないのでしばらくゴロゴロしてから朝の町へ。

天気は晴れ曇りで俄然気温アップ。昨日なんもなかった道が大きく様変わりして朝の市場になり大混雑。見慣れない魚や例の名物トマトが沢山。みかん地獄や、宜蘭ねぎも。ねぎがどこもすんごい安い。

「永和豆漿大王」で温豆漿と飯團加蛋。あんまりポクポクした粉もんとか油條好きじゃないんだな。もち米でできた台湾おにぎりの中身は、砕いた油條や魚でんぶ、切り干し大根、そして卵焼き。

帰りに町の電気屋で大同電鍋を触ってきた。サイズがいっぱい、重ーい。パナソニックの新生活キャンペーンみたいにファンシーなピンクの3人用とかあるんだね。チラシ貰ったら若夫婦向けな感じだったな。でもやっぱ大同電鍋は緑だよなー。

あと全然関係ないけど宜蘭国小学校の制服がセーラーつなぎですごいかわいいかった。中学校の丸襟もかわいい。関係ないけど。

「合盛太平珈琲」が閉まってたので三軒隣の十字路に面した「集珈琲」のテラス席でお茶。いつも通り雰囲気しかわからないカフェメニューをGoogle翻訳のカメラ機能で攻略してみる。

おおおおおお!ぎゃー全部英語になったー!すごすぎる、Google先生。精度はまだまだだけど、奇跡的にこれだけ助かることもある、と言う話。日本語より英語の方が中国語って多分すんなり行くと思うんで、日本語訳は使ってません。いやーすごいすごい。

並んでたオレンジのポロシャツのおじさんに話しかけられた。「Where are you from?」「ドンジン(東京)」「おートウキョウ!」片言の日本語で注文を助けてくれた。わたし台湾環島するんだ、って言ったら「スゴイ!ヒトリデ?」とお店の人に全部翻訳してる。大阪に娘さんがいて、一生懸命日本語を勉強しているんだって。いいお父さんだねえ。

お店の男の子スティーブンが席に来て話しかけてきた。彼は英語が達者。台北は都会だから英語話す人が多いけど、ここは田舎だからねえ、なかなか通じないでしょう?と言う。

「今晩は宜蘭でパレードがあるよ。」なんですと?神様の誕生日前夜祭でお神輿や花火がある、って…おいちょっと待ったー!アレかー!昨日のかー!謎が解けた。あれが動くって、それは見たい。教えてくれてありがとう!!

宿をチェックアウトして駅に向かう。重いバックパックを夕方のパレードまで駅のコインロッカーに入れておこうっと。切符売り場で更にお札を崩してもらって、3時間ごとに20ドルの1番小さなロッカーに足でギュウギュウ蹴りこんで、英語なんだけどなんかわかりづらい説明書きを頼りに6桁のパスワードを設定してお金を入れたら、閉まった。大丈夫か?

入れても不安なコインロッカー。ああ不安。振り返ってどうにかなるわけじゃないけど何度も振り返っちゃう。無駄なスリル。

バスの時間まで暇だったので、駅前広場でやっているハンドメイドマーケットを見に行った。

ほっこり系の手作り雑貨を作家さんが出店方式で出しているマーケット「好好集市」。編み物作家さん、レモンのパウンドケーキをボンとお皿にひとつ置いて大胆な切り売りをしている若いお父さん、アクセサリーを売るモード女子、大きな瓶に入れたクッキーを売るお姉さんなど、時間つぶしにちょうど良かった。猫の襟巻きがあまりにもかわゆすぎた。

前回台風で行けなかったウイスキー工場へ。バス停にはカップル1組、スニーカーがリーボックだったのでもしかして、と思ったらやっぱり日本人だ。だいたい着てるもんの感じでわかるよね〜。

まず最初にあの焼肉のタレの工場みたいに豪華な建物に行くんだけど会議室と変な絵画展示とトイレしかない。入り口でずーっとスマホいじってるカラコン女子に聞いたらここは特になんもないらしい。なんじゃい。

広い敷地のクソ長い通路を進むと大きな建物、金色の字でデカデカと「 KAVALAN」と書いてある。レストランの中にはやたらとだだっ広い待合室があって、奥には試飲ゾーンの入口。定時になると試飲用にほんの少しだけウイスキーが入ったグラスを渡されてベンチに着く。テーブルの上には小瓶がある。香りを嗅いでその違いを知ろう!ということだったので、試飲のあまりの少なさに暴れだしそうになった。

この先3週間あるのにここで酒瓶を抱えるわけにはいかない、のでなんも買わなかった。お土産にぴったりの試験管風の瓶や可愛い箱などのデザインの具合が妙に可愛くて、見ててたのしかった。

バスで一緒だったカップルに話しかけて帰りのバスの時間を聞いてみたけど、やっぱりわからなかった。最悪バス停でお会いしたら合いタクしましょうか、とおっしゃってくださったけど、残念ながらその後は会えなかった。

KAVALANウイスキーの会社は著名なコーヒーチェーンのMr.Brown Coffeeも経営していて、レストランの二階はワンフロア丸ごと大きなカフェになっている。巨大なチーズタルトとミルクティー飲んで、ものすごく酒くさくていい感じのミュージアム見学して、タクシーで帰った。

駅横にあるセレクト系古本屋兼カフェ「人文珈琲」でお祭りのパレードまで時間を潰し。カウンターでは常連さんおじさんがギターを爪弾いている。美人韻紅茶というのを頼んだら美味しかった。茶藝館みたいな味がして得した気分。

いつものようにアウトドアショップに入ってみる。boreasはアメリカ、TATONKAはドイツ。こんなの見たことないなあ。ちょっとデザインのごちゃごちゃした感じがあんまり日本人好みじゃないって感じもするなあ。

さて、日も暮れ始める17時半、そろそろ向かわないと。城隍廟は歩いて10分程度。途中で角の集珈琲を通りがかるとスティーブンがいた。「おーい!早速予定を遅らせて見にきたよ!」にっこり笑ってそれは良かった、もうすぐ始まるよと見送ってくれた。

右手にゴープロ、左手にiPhoneを持ってリュック腹掛けの戦闘態勢。祭りだ祭りだー!

昨日見たような巨大なお人形のはりこが両手をブラブラさせながら踊り出す。カメラおじさん多数。そして18時、城隍廟の前に整列した人形たちがドッと後ろに下がった。みんな耳を塞いで眉間にしわを寄せてるけど…ハッ!まさか爆竹?えっ、そこのすごい量のやつ、全部爆竹?

やられた。

広がる炎と煙で夕方のニュースの衝撃映像さながらになり、髪の毛もカラダも紙だらけ。前にいたカメラ小僧おじさんたちも逃げて来てぶつかって顔見合わせて大爆笑。

油断したところで二度目の爆竹がきて30センチぐらい飛び上がった。そのままナイアガラの花火になって、火花が盛大に垂れ下がる出発ゲートになり、人形はりこたちがどんどんその中に飛び込んで、そこからパレードスタート。両手をぶらんぶらんさせて進む。先導車、黄色いおじさんたち、お神輿、太鼓や笛のトラック。どうやらこの一団はセットになっているらしく、町内ごとなのかなんなのか、同じ形態で違う装飾の一団が次々に通り過ぎていく。ああ、なるほど。

これに紛れてガルウイングを広げた痛車や、スポンジボブやリラックマや露出のすごいお姉ちゃんを乗せたトラック行列も混じってるんですけど待ってなにこれw

両手にカメラでパレードを撮影していたら、あれ?見たことある…組み立ててたやつだ!!ガレージでわたしにGoogle翻訳で「神」と書いてくれたおじさんは細長いラッパを吹いていて、もう1人のおじさんは「ニーハオニーハオ!」と笑いながらわたしに手を振ってくれた。おーい昨日の日本人ですよー!無事に本番かあ、よかったよかった、とまるで親戚を見つけたような気分で手を振った。見れてよかった!

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楽しかったよ!とスティーブンに一声かけて帰る。なんでもあの痛車やホットガールズは関係ないわけではなくどうやら檀家さんの一部らしく、マジで?と思うと同時にそんなに懐が深くてすげえな!と感動せざるをえない。

あいかわらず頼りにならない英語表記のコインロッカーに焦りが加わり、近くにいた男子高校生2人をを捕まえて「出すの手伝って」と強制的に案内板を読ませるもイマイチ理解していない様子。ひとっ走り行って駅員を捕まえてきてくれた。が、この女子もあんまりわかっていない。あーん!4人でロッカーの画面を見ながら普通の手順でやったら、空いた。あ、超簡単だったごめんごめん、とは1ミリも顔に出さず全身で感謝の意を表しながらバックパックを背負ってホームに滑り込んだ。2分後にきた電車に乗って隣駅の羅東まで。

来たぜ、羅東。リベンジ。

前回巨大台風でどんどん壊れて行くプレハブホテルに閉じ込められた羅東。ホテルはあいかわらずパチンコ屋のような安っぽさだったけれど、パトロールのつもりで本日の宿に選んだわたしとしては懐かしいったらありゃしない。

受付にいた女性は当時私たちに無料で雨合羽をくれたり、非常食をくれた人で、そのことを話すとそんなこともあったわねー!と笑っていた。なんか面白くなって戦友の香港人ミオちゃんに「直ってるか見に来たぜ」と写真を送ったらすぐにハハハハハ!と返事が来た。

前回行けなかった台東最大の夜市、羅東観光夜市に向かう。特に中山公園を中心とした四角いエリアの角は歩けないぐらいの人混み。こりゃ一晩で見切れたもんじゃないわ。

この地域で有名な三星葱を使った三星葱包、広げた生地に小口切りのネギと肉そぼろを乗せ、餃子みたいに包んで揚げ焼きしたもの。ねぎ焼きの味ー!

次にトライしたのは「臭薯條」。整理番号が発行されているほどの大行列。要するに臭豆腐をフライドポテト状のお手軽スナックにしたものらしい。

2番人気のスイートチリソースにしてみた。紙コップにたくさん刺さった細長い臭豆腐、付け合わせはキャベツのお漬物。ああ美味しい!揚げ物ばっかり食べちゃうんだよなあ、夜市って。他にもたくさん食べたいものはあるけれど、この辺でやめておいた。

足もパンパンだしあらかじめ調べておいたマッサージ屋にでも行ってみるか、とこの度初めてのナイトマッサージ。武桑足體養生館、名前からさぞかし伝統的なお店と思っていたらブリティッシュなんかい。

ちょっと他のアジアンなおばさんがやってくれる地味なお店よりはお高かったけど、35分で500ドル、丁寧でちょうどいい強さで清潔でなかなか良かった。マッサージ屋さんのオススメって人によるし、うっかり失敗のパターンも多々あるので今日はラッキーだったな。ふくらはぎ下がまるで羽のような軽さになり、心なしか緩くなったサンダルでスタスタと歩いて帰った。

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