そうだ、ハワイいこう

現役バックパッカーの荷物パッキング指南書「The Carry-On Traveller」

数年前から旅の家計簿として使っている、旅の予算管理アプリ(iOS)「Trail Wallet」は拙著「そうだ、台湾いこう」の中でもご紹介しました。

このアプリは、家財を一切合切売っぱらって世界旅行をスタートし、もう8年も旅先でノマド仕事をしながら暮らしているイギリス人カップルSimonとErinのリリース作品。このたび、Erinさんが自身の旅ブログ「Never Ending Voyage」で書いてきたパッキングについての記事をまとめた本が発売されました。

そう、洋書ですねん。わたし普段洋書はおろかロクに本も読まない人間なので難儀しましたが、Kindle版で辞書をひきつつ(指でなぞるだけ)ザッと気になるチャプターを読みすすめたところ、共感&勉強になるところ多々。そうそうわかる!なるほど!の連続だったので、すっかり影響されて自分の旅じたくを色々見直すことになったのでした。なんせ現役で8年間の経験値、めちゃくちゃリアルです。

手荷物ひとつで世界を旅する方法

名称未設定-1

この本は4パートに分かれていて、パート1『Getting Started』では、なぜ荷物ひとつなのか、バックパッカーの原則、航空会社の規定、リュックとキャリーバッグのメリットデメリット、そしてバックパックの選び方など。パート2『何を詰めるか』では洋服の種類や数(男女別)、寒冷地仕様、洗面道具、電化製品、雑貨やお金などについてそれぞれ細かく。パート3では実際の詰め方、ランドリーや保険などの気になること。パート4では様々なタイプのバックパッカーへのインタビューをしています。ああ!章立てみるだけで楽しい!
共感したり納得したことは、例えば・・・

  • 荷物預け手数料や空港での時間節約に大変有効
  • 1ヶ月でも1年でも中身は同じ
  • もしもの物は持っていかない、現地調達上等
  • レッツペーパーレス
  • コーデしやすい衣類を選び、靴は減らせ

といった事柄。ああ!なんか自分の書いたことと結構かぶってる感じある!とひとり静かに嬉しくなりました。とにかく事細かで具体的に書いてあるので(パッキングリストも最後についてます)それぞれのアイテムがなぜ選ばれたのか、よくわかる。これはバックパッカーやミニマリストじゃなくても、断捨離やシンプルライフの考え方に通ずるところがあるんじゃないかと思うなあ。

超納得!使いやすいバックパック選び

で、兼ねてからわたしもそろそろ新しいのを・・・と思っていたので一番読み込んだのが「どんなバックパックがいいか」のチャプター。Erinはバックパッカー定番の前後ダブルリュック方式を「いいけど暑いし大変だし正直不細工」と一刀両断だった。クッ、まあね・・・。ということで、わたしも収納力と自由度の高いバックパックにサブバッグも全部入れこんでシングルリュックで行く、という方向性にトライすることに決定。

バックパックの条件

目立つ色でトップローディング(上から出し入れする方式)の登山用ザックではなく、旅行用のこんなザックが理想とのこと。彼女の提示する条件はざっと下記のような感じ。超納得。フロントローディングがマストってのは新しいなあ、たしかに上からしか入れられないのって結構出すときも面倒なんだよね。詰めやすさと出しやすさは大事。

  • 40L周辺の機内持ち込み可能サイズ
  • フロントローディング(前開き方式)
  • ヒップベルト付き
  • ロック可能なジッパー
  • 目立ちすぎない色
  • パソコン入れるところがある
  • その他(コンプレッションストラップや持ち手の有無、レインカバー、耐久性など)

サブバッグは超軽量折りたたみでいい

折りたたみのリュックやトートをメインに入れて必要なときにだす、というのが彼らの方式。わたしも愛用しているグレゴリーsketch22は、普段使いしているせいもあって腹掛けは使用開始当初からなかなかのゴツさでした。よし!変更!(あっさり)

 icon-arrow-circle-right 彼らのサブバッグ選びの比較記事

結果、Erinのパクリ(リスペクト)で行くことにした

そんなこんなで、わたしはErinが使っている「Osprey Farpoint40」とサブバッグもまんま「Gonex超軽量リュック」をパクって真似っこ。Simonの使っている「Tortuga Backpacks」というメーカーの製品は大容量ぶりと中身の仕切りの完璧さがだいぶ魅力的だったのですが、容量が45Lもあるのと見た目がまんまキャリーバッグみたいな四角さなのでメンズライクすぎるかなと。この辺は候補商品の具体的な名前がじゃんじゃん書いてあるので、これまた参考になりました。ちなみにリュックだけではなく、キャリーバッグのおすすめも書いてあります。

 icon-arrow-circle-right SimonのバックパックTortugaの紹介記事

旅は荷づくりが一番楽しい説

ああ、どうしてこんなに旅じたくって楽しいんだろう。特にわたしのように旅ギアやアウトドア製品が好きな人にはうってつけのカテゴリー。さらに中身をミニマムに絞っていく作業もまるでパズルのようで、自分にはとても向いている作業なのだと思います。荷づくりゲームですね。

スクリーンショット-2018-01-21-02.34.19

そんなに英語も難しい本じゃないので、ライトパッキングにご興味のある方はお買い求めになっても決して損はないかと思います。または、彼らのブログにも同書に書かれたような記事が散らばっているので、ひとまずそちらをご覧になってもよいかと。

それにしても、世の中にはPackingLightについて書かれた書籍がたくさん存在しているんですね、日本ではほとんどこの手の専門書やエッセイを見かけないので(あるのかな?)欧米とのカルチャーの違いをつくづく感じます。中島さん、これ翻訳出版しませんか(笑)

以上、今回の荷づくりに多大なる影響を与えた本のご紹介でした。さて、新しいギアは果たしてワイハでいい具合に活躍してくれるかしら。

にほんブログ村 料理ブログ お弁当へ

-そうだ、ハワイいこう

この記事をシェアする!