おでかけとイベント

東銀座・さよなら歌舞伎座公演 『壽 初春大歌舞伎』

歌舞伎座が2010年4月公演を最後に建て替えられることに。そりゃあ大変だ、ということで奮発して2等席で夜の部を見に行ってきました。
キレイなお着物をお召しの老若男女で賑わう開演前。ざわざわざわ。
16列目だったので、私もさすがにジーパンはやめておいたよ。
しかし、そのまえに。
幕と幕の間に食べるから「幕の内」、ということで夕飯の調達です。
幕間には30分程度の休憩時間があって、入場した時に予約して幕間になったら食堂の自分の名前の札へ駆け込む方法や、館内や外でお弁当を調達して席で食べる方法や、一回外に出て風のように食べて帰ってくる方法などがございます。

前回家族で来た時には食堂予約コースで贅沢をさせてもらったので、今回はこないだ「食彩の王国」の麩特集で見た歌舞伎座正面の「木挽町辨松」の弁当が食べてみたくて、幕の内2番(690円)を買いました。お金持ちは三越の地下でなだ万弁当とかを買うのだな。

さて、弁当さげて入場してすぐに、入り口脇でご挨拶中の富司純子を発見。まあ・・・犬神家にいらっしゃった時以上にお綺麗・・・。うっとり。それからイヤホンガイドを借りて、歌舞伎座内をうろうろ。
こんなところにまで侵食している岸朝子を発見。

そんなこんなで本日のお目当て、勘三郎さんの「春興鏡獅子」を堪能した二幕目の後にロビーでお弁当。まあ、普通なんだな。噂どおり持ちを良くする為に猛烈に甘い味付けになっておりました。でもご飯もちもちで美味しかったなー。やっぱ弁当って冷えてる方がウマいわー。デザートに焼きたてきんつばも食べました。
その後の三幕目は三島由紀夫が残した六本の歌舞伎のひとつ、「鰯売恋引網」。ユニークな勘三郎ワールド全開でお客さんは大笑いでした。いやーしかし、歌舞伎衣装の色あわせやら打ち掛けの総刺繍やら袴の柄やらは、もう本当に素晴らしいのでそれだけでも十分ですわー。うっとり2。

ドラマで見てる幸四郎さんも吉右衛門さんも染五郎さんも本業の方がやっぱり素敵ねえ。やっぱり菊五郎さんってハンサムよねえ。と、うっとり3。おばちゃん化して危うく舞台写真を買いそうになるのをこらえたが結局、坂東玉三郎と中村福助とオリジナル隈取りの手ぬぐいを買ってしまったのだった。

実は建て替え時期を早とちりして慌ててチケットを取ったのですが、どうやら今月から16ヶ月間は「さよなら公演」と題して名作やゆかりの演目が目白押しの模様。1年6か月も前にさよならって言われたら、そら間違えるがな。2月は「勧進帳」、3月は「元禄忠臣蔵」と人気の演目が続くので、今年は毎月3階席にでも通ってみようかねえ。

だってさー新しくなったらビルに入っちゃうんだってよ。
破風とか素敵なのにねえ。
バリアフリーも耐震性もわかるけどこの突然ビルの谷間にジャポネスクなのが好きなのになー。なんとも名残惜しいことですのう。

 
よっ!弁当屋!  

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