京都嵐山 発酵食堂カモシカ&発酵マルシェ(あと、森嘉の豆腐)
観光鉄道「嵯峨野トロッコ列車」と船で帰ってくる「保津川下り」、この嵐山観光コースを楽しむ合間に前から行きたかったお店にも立ち寄りました。それが発酵食専門のカフェレストラン「発酵食堂カモシカ」と発酵食品セレクトショップ「発酵マルシェ」。
発酵マルシェでぬか床を買う
「発酵マルシェ」は嵯峨嵐山駅を北に5分ほど行ったところにあるお店。「発酵食堂カモシカ」もすぐ近く。こちらには発酵にまつわるアイテムがたくさん置いてあって売店的存在です。中に入ると酵素レモンとか梅干しの通称『かもし棚』がいっぱい。そう、あとで気づいたけど店名は「醸す」から来てるのね。もやしもんだ。
いいフォントですね
かもしてます
オリジナル商品もいろいろ
オリジナルの甘酒ドレッシングとかもあるけど、へしこやしょっつるなどのセレクト商品もあるよ。小さいお店が見えないなにかで醸されまくっています。もともと姉妹店のお菓子のお店だったので、発酵チョコタルトやクッキーも少し置いてます。イートインのプチスペースもありました。
ちいさなお店です
またまたまたぬか床を出直したい
さて、わたしはこちらにぬか床を買いに来たのです。もういままで三度ぐらい死んでいる杉森家のぬか床。最初は楽天で買った老舗の、次にしばらくお休みしてから糸島の竹ぬか床、それから適当にスーパーで買った出来合いのぬか床。主に「そんなに頻繁に漬けないので質が上がらない」「冷蔵庫で気を抜いた」などの無精な理由で質が下がり、ウマくなくなってわたしのパッションも抜けていくという理由で殺しました。一番目二番目はともかく(特に糸島のはサラサラで冷蔵庫漬け仕様だったのがよかった)、三番目は最初からとにかく塩っぱくって全然美味しくなかったので愛着がわかず、放置してたら単純にこないだカビてました(産膜酵母じゃなくて緑色に)。
ということで、また夏になり懲りずに新しく買おうと思ってたらこちらのお店で出来合いを売っていたのであります。発酵専門店のぬか床、美味しそうでしょ。わたしにはゼロからのぬか床づくりは無理だし、世の中には冬になったら捨てて毎夏生まれ変わるって人もいるようなんで、まあ、人それぞれのペースですね。しかしさすがに今度は長持ちさせたい。
カモシカのオリジナルぬかど子、謎のネーミング
カモシカには手前味噌キットやぬかど子も売ってます(オンライン販売あり)。原材料は「米ぬか・なずなの塩・昆布・唐辛子・鯖・山椒・みかんの皮・ゆずの皮」。サバ・・・!へしこ的ななにかでしょうか。何はともあれ、こちらと足しぬか一袋を購入し、さすがに年季の入ってきた野田琺瑯のぬか漬け美人に入れ、もう何度目かのリスタートを切ったのでした。
少し酸味があるけど美味しい。さすがにぬか床が元気できゅうりなんて速攻漬かっちゃう。やっすい出来合いの固くて全然混ざらないのと違って、ふんわり混ぜやすい。やっぱりちゃんとしたぬか床って混ぜるの自体も簡単で楽しいものだね。お店の人にも冷蔵庫はあんまり推奨されなかったので、常温で出直そう。湿度地獄の京都のぬか床って毎日混ぜないと大変そうだけどがんばりまーす。
発酵食堂カモシカの発酵8種定食
さて、マルシェからすぐのところには本体の「発酵食堂カモシカ」があります。お食事の他に、玄米発酵おはぎやパフェなどのスイーツ、ドリンクもある。日本酒を置いてあるのが発酵推しって感じね。
中は小さなカウンターとテーブルが少しでこじんまりとしたカフェ。そしてやっぱりここにもかもし棚。うちも東京の部屋はこんな感じで瓶がゴロゴロしてたなあ。使われてるのは星硝の保存瓶かな、プロが使われてるってことがやっぱり優秀なのかしらとちょっぴり嬉しい。
超絶悩ましい魅力的なメニューの中からわたしは定番の発酵8種定食。今日はチートデイ!と思って白米も解禁しました(そして翌日体重が猛烈に増えて白目)。あれもこれも発酵食品。福井県民的にへしこは珍しくもないけど、その糠を炒ってふりかけにしてたり、納豆に麹で甘辛い味付けにしてたり、自宅でもマネできそうなヒントがたくさんあるよ。白味噌のお味噌汁、美味しかったなあ。
温かい麹納豆あん、すーごく美味しかった。発酵もんはごはんが進んで困ります。ちなみに発酵食堂カモシカでお食事をすると、発酵マルシェで割引になるそうです。くっ・・・行く順番を間違えた・・・。嵐山の表側に行くと本当に観光地すぎて食べる場所がないので、次回からはここベースで考えたいと思います。ごちそうさまでした。痩せたらスイーツ食べに来ます。
WEB発酵食堂カモシカ
ついでに森嘉で豆腐をオトナ買い
カモシカに来たついでに、近所の「嵯峨豆腐 森嘉」にも立ち寄りました。わたし京都に来るまで全然知らなかったけど、嵐山では有名なお豆腐屋さんでいろーんなお料理屋さんやホテルで扱われてるのね。「京都大丸」で買ったことあるけれど、せっかく近くに来たので本店を見にいこう。
えっめっちゃ並んでるやん
この優雅なたたずまい
車で乗り付ける人、ご近所の方、ひっきりなしに豆腐屋にお客さんがやってきます。販売は工場の入り口で店員さんが対応するという感じで、特に販売エリアがあるわけではない。それにしても工場も広くってクリーンで人が大勢いて「儲かってるんだなあ・・・」って思っちゃうよね。
夏限定は絹ごしと辛子豆腐
めっちゃ広いなーー
揚げてる!
なんか詰めてる!
せっかくなので夏限定の絹ごし&辛子豆腐(中に和辛子が入ってます)、厚揚げと薄揚げを買ってかえりました。ここの豆腐、一丁400円もするけどデカいのでものすごい重い。すっごい美味しいのかどうかってゆったらわたしよくわかんないんだけど、スープに入れたらふわっと膨らんで滑らかだったので、きっと湯豆腐に向いたお豆腐なんだろうなあと推察します。
ずっしり過ぎるのでコインロッカーに直行
嵐山の抹茶スイーツ食べ歩きに飽きたら嵯峨嵐山駅の周辺をウロウロしてこんなお店に立ち寄るのもありじゃないかしらね、というお店散策でした。