育児日記

不定期ダイアリー「子育て惑星」〜出産と産後のリアル

さあ、往復20年の子育てジャーニーが始まりました。せんだってのご報告には全国のエアー叔父叔母様からたくさんの温かいコメントをいただきありがとうございます。おかげさまで無事に元気な息子が爆誕いたしました。ブログではたまの不定期ダイアリーとして更新するつもりですので、是非エアー親戚の子として見守っていただければ幸いです。

産後の想像と現実

さて、40代で遅ればせながらスタートした妊娠出産&育児生活、若い子と違って周囲のあらゆる経験談には事欠かないものの、そこから想像してたのと実際体験するのとではやっぱ違うわ・・・!ということでわたしの脳内グラフをご覧ください。

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死闘!乳首地獄

なんということでしょう。蓋を開けたらあまりの激痛にこの1ヶ月半は主に乳首のことしか考えられませんでした。こんなに大変なのに、たまごクラブとひよこクラブの間に『ちくびクラブ』がないのはなぜですか?四苦八苦とはまさにこのことで、切れるし詰まるしもう大変。2時間おきに訪れる責め苦の恐怖におののくばかりで、夜中の細かい起床なんか全然たいしたことない。今すぐ池にボロボロのマイ乳首を投げ捨てて、代わりに金の乳首か銀の乳首もらいたい。

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 icon-camera おっぱい夜勤明けに見たとある日の朝焼け

聞けば大なり小なりのトラブルは友人たちも経験済みのようで、ま〜みんな私が渋谷でレモンサワーを飲んでいる間に頑張っていたんだなあとここでも先人へのリスペクトが止まりません。最終的に乳腺炎(症状がインフルと一緒でマジ死亡)になってヨロヨロになり、その後は友人のアドバイスを受けて助産院に通ったり存在も知らなかった様々な授乳ガジェットをAmazonで買い漁ったりして、かろうじて生きている次第でございます。

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 icon-camera 妹にもらったマリエン薬局の授乳ブレンドハーブティー

妊娠中には様々な制限や身体的な辛さに<男も産めたら平等なのに>とつくづく思ったものですが、産んでからは<せめてなぜ女が産んだら男が乳を出す仕組みでないのか>と更に強くこの不平等に憤慨することに。わたしね、以前から女性にぞんざいな発言をする男性の輩には『あれ?コイツたまごから産まれたのかな?』と心の中で思っていたのですけど、今ならもっと具体的に言えます。「お前ら2時間おきに乳首相撲(強めの洗濯バサミで/24時間オープン開催)半年やってから言えよ」と。女すごい。産んでからもすごいんだよ。知らなかったよ。

なるほど・ザ・帝王切開

で、どれだけ痛いのか、どんな感じなのか。本当は「分娩」でドゥルンと産むのを経験したかったのだけど、幾つかの理由でワタクシは『予定帝王切開』になりまして、この疑問は一生わからずじまいとなりとても残念。メゾンカイザー以外のカイザーにお世話になる日が来るとはな。

ちなみに子供の誕生日は病院の予約状況との兼ね合いも含めた事情で適当に決めました。そうかこういう誕生日もあるのね、不思議ね。なんか占いとか見るとき微妙に薄まった気持ちになりそうだなと思ったけど、ま、これも運命の一部か。

帝王切開はガチでオペだね!

出産、と言っても帝王切開って当たり前だけど普通にオペですね(真顔)過去に二度全身麻酔での手術経験を持つ残念な年の功で全然手術台は怖くなくて、むしろ懐かしかった。待合室では、カーテン一枚隔てたむこうに自然分娩の方が唸ってて、ひえー逆にわたし絶対自然分娩の方が無理だったわ無理無理無理って心から思いました。

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 icon-camera 入院中、週末にパンケーキが出たの嬉しかった(ソフールお久しぶり)

手術台に上がって硬膜外麻酔と脊髄麻酔を2本打ったら背中でずっとレゴ踏んでるみたいな固さと下半身に感覚のない猛烈な違和感があって、ずーっと手負いの狼のようにウーウー唸ってました。意識はバリバリあるので『麻酔科の先生、おばちゃんだカッコいいなー』『おいもう開腹してるのかマジか』『グゲーお腹押されてるう』とか思ってたらたったの45分でリリース!はやっ。出産っていうよりホントに普通に開腹手術だわ・・・というシンプルな感想。

しかし「うわーもう仰向けがツラくないー!フハー」とか言ってたら、知らない間に輸血寸前の出血多量で体中がちべたーくなっており、その後看護師さんたちから優しくされて入院延長になりました。あぶねえ。帝王切開もこれはこれで自然分娩と同じくらい大変よねえ。そして改めて産婦人科医と看護師さんたちの社会形成のインフラとしての尊みを実感。医療従事者ってホントにリスペクト。

立ち会いビデオが衝撃映像

ちなみに産院では帝王切開にも関わらず立ち会い(産まれる直前にサッと入室)とビデオ撮影が許可されていたのですが、始まってみれば当初の想定外に『ついたて』が無い。ということで、弊パートナー(無理やり立ち会わされた)がかろうじてレンズを向けていた方向は露骨に手術の様子を捉えた衝撃のドキュメンタリー作品になっていたようです。

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今見たらあまりのショックでお腹の傷がパァン!って弾けそうなので、もっと心の準備が整ってからいつか見ることにします。当の息子本人もエグすぎて見ないでしょう。

腹の傷がこわいこわいこわい

産むときはサクサクバーン!だけれど(個人差がございます)、それと引き換えに産後にオペ感がズーンとのしかかるのが帝王切開・・・。わたし、傷をかばって他のママさんたちに二度見されるほど全身重度の筋肉痛になり秒速5センチメートルしか動けなくなりました。産院では「野戦病院の手当てってすごいな」「侍の切腹ってすごいな」と似て非なる傷口に思いを馳せてお門違いのリスペクト止まらず。

鏡をずーっと薄目で見ていた(もしくは見ない)のをようやく直視できるようになると、こんなに下の方切るんか!という驚きが。結構な長さのクープが入っているので(パン化)術後は傷と同じ高さにある物が怖くて怖くて、ドンって当たったらパファアって傷が開きそうで、台所の流しのエッジ、椅子の背中、机の角など当たったら怖いものにヒヤヒヤしていました。チャリも段差で揺れたらパファアって傷が開きそうでしばらく乗れなかった。腹筋も切ってるらしいじゃない?ヒイーー

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ていうか全然体型戻るどころじゃないんですけど、どういうことなの。まだ妊娠六ヶ月相当のお腹なんだけど。風呂上がりに鏡を見たら、バイパス沿いの農家直売所で売れ残ったヘチマみたいな萎び方だったよ。この体型何かに似てるな・・・思ったらあれだ、進撃の巨人の奇行種。どういうことなの。買っといた体型補正ガードルも入らないんだけど。なんなの。

お祝いってありがたい

これまで20年以上に渡っていろんなお友達にご祝儀やお祝いギフトを贈ってきて、よく独身の友人たちとは「いや〜もう俺たちとてもじゃないけど回収できないスよね」などと話をしていたもんです。まさかここに来ていただく側になるとは。またこれがお友達の個性が出ていて、ありがたくて面白い。

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 icon-camera 三重県からいただいたはじめての松阪牛

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 icon-camera ガラス工房の素敵な高級大皿

京都にいるとなかなか直接お礼も言えないので、ささやかな内祝いをお送りするのに細かい手配をしていたら、岡田美里が『お礼状を書くのに疲れた』って堺正章と離婚したときのことを思い出しました(笑)素敵なお洋服などもいただいて、おかげさまで母は夏から着古したズルズルのマタニティ服で凌ぐ一方で、せがれはオーガニック肌着におフランス製ウェアという格差が生じています。

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 icon-camera この冬リトルチューバッカ爆誕の予感

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 icon-camera クラフトワークのなんて初めて見た!

なによりいろんなお友達からメッセージをいただいたり、賢人のアドバイス(主に乳首について)をいただいたりするのがとてもありがたい。この歳になるともうなかなか身近にこういうお祝い事もないので、と大変ごもっともな感じでお祝いしていただけるのでした。

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 icon-camera アゲリシャスなゴールデンキウイ1ヶ月分当たった

余談ですが、妊婦はくじ運?がいいと聞いてホーンと思っていたらキャンペーンに応募したキウイが当たったんですよね。神様からのご祝儀かしら、こんなことならサマージャンボでも買っておくんだった!!

ちいさないきもの

さて、果たして我が家にはちっさい人がやってきました。あるときは前澤友作に似ていたり、あるときはこびとづかんに似ていたりして、いまいち自分の顔のドンズバな要素が見当たらないのですが、最近は目がわたし似という説があってそれはハリー・ポッターみたいでいいなと思っています(死んでまうやん)。

そのうち母さんになります

そもそもお腹の中にいるときから「もうすぐ本当の私が出てくる・・・ゴゴゴ」と白目でクアトーのマネをしたり(映画「トータル・リコール」)、胎動の度に「クリーチャー・・・(ゴラムの声で)」とか思ってた程度には実感がなかったのですけど、産まれてもなおそれは『あたらしいちいさないきもの』という感じです。

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 icon-camera おでこからアーモンドチュイルの匂いがする

産まれて速攻キラキラの母性を噴出させているインスタのママとかすごいね。あのイベントクリエイションやセルフコントロールのスキルの高さは自ら幸せをつくりだす能力だわ。グズる赤ちゃんに「泣かな〜い〜で〜〜」と無意識に舘ひろしを口ずさんでハッとしているわたしとはジェネレーション以前の何かが違う!

わたしの場合、朝に出来た傷やニキビが夜には消えている恐るべき代謝力とか、ビー玉よりキラキラの黒目とか、角質のないかかととか、鼻毛のない鼻とか、新品の人間への興味深さの方が勝っていますが、もうちょっと双方向性のアクションができるようになったらより一層可愛くなるらしいので楽しみです。

いまはこんなにふわふわなのに、どうせすぐに部活帰りに王将でレバニラ食って帰ってきたりとかするようになるんでしょうね・・・いやだいやだ。

毎日がパラレルワールド

(その筋の方にしかわからない感覚の話ですが)結婚や出産の社会的プレッシャーやハラスメントに長くさらされてきたあの地味なしんどさを経てきてからのコレでも、あんまり本人としては開放された感じはないもんだなあ。まだ川の向こうに片足が浸かっている感覚で、ふとこれはパラレルワールドかと思う。

産んでないわたし、産めなかったわたし、結婚しなかったわたし、おひとり様に決めたわたし、どれもそれなりにアリだったんだろうと思うといろんな次元に存在しているようで不思議な気持ちになりますよ。ホント。

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 icon-camera タイトル「背中スイッチ」

ということで、まだまだ実感のない新米母さん、今日も夜勤に勤しみます。そろそろ気分転換に弁当つくろうかな、ベランダで天気のいい日に食べよう。そうだそうだ。

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