福井「むらかみ食堂」に定食を食べに行く
長年ブログをやっていると思わぬ人と繋がることがあります。読者だった方と偶然知り合ったり、疎遠になっていた友人が「まさかあの杉森では」と連絡してきたり、というミラクルがこれまで何度かありました。そして先日掲載していただいたananを見てまた一人、もしやとブログ宛に連絡をくれた人がいました。
わたくし高校時代(つまり今から100年ほど前)、ニューヨークのお隣ニュージャージー州へ2週間だけ姉妹都市への交換留学に参加したことがありまして。福井県下各校からやってきた代表生と一緒に現地の高校に通い、BTTFで見たようなハイスクールの縦型ロッカーに私物を納めて授業を受け(そして何を言っているのかはロクにわからず)、初めてメイシーズやベニハナに行き、スーパーマーケットでガロン量のアイスやジュースを見て、まだ治安が悪い頃のタイムズスクエアに連れて行ってもらい(しかもリムジンで)、と様々な初めてづくしにカルチャーショックを受けたあまり、ロクに写真も残ってないのに未だに記憶が残っているこの遠い昔のエクスペリエンス。
これで知り合ったのが「むらかみさん」。明るく社交的で面白くておしゃれさんで、当時は特に仲良くさせてもらいました。ブログに連絡をくれて、彼女がいま福井で素敵な食堂を開いているのを知りました。その名も「むらかみ食堂」。
鯖江のほど近く
賞も取られた素敵建築
高い天井の広々ホール
ご自宅の田んぼプロパティに開店なさっているので当然お米にもこだわりがあるし、おにぎりもたくさん種類があって、まるで田園のかもめ食堂のようだよ。お食事は定食中心。定食は、ごはんのおかわり無料なんだって!
フォントがとてもいい
おにぎりバリエがいい
選択の難しいベーシックでいかにも美味しそうなラインナップ、こんなときはまず右からということでチキン南蛮定食(3個)にしました。マイルドなタルタルが美味しいごはんによく合う。ご一緒した方は季節限定・平日限定というダブル限定で希少度の高いクリームシチュー定食。一緒に出てきたおにぎりはくるみ胡椒とバジルバター。
定食イズビューティフル
このふんわり握り型のおにぎりな
イケてる三角は娘画伯のおにぎり
さて、25年ぶりに会ったお友達のむらかみさん。お母さんしながらこんな人気の食堂もやっててそれはもう多忙そうだけど、ひとまず元気でよかったよかった。この素晴らしいバイタリティを見習わねば。そのうちお互い高校時代の記憶の補完と25年間の顛末を話し合いたいものだね。米粉のしっとりマドレーヌ、ごちそうさまでした。BGMのかもめ食堂サントラと井上陽水、ツボだったよ。
採れたて野菜がやってきた
なんやかんやしているとガラリと戸が空いて野菜の入ったトレイを抱えたおしゃれお兄さんが入ってきた。「えっ?」「テーブル回る的な?」聞くと金曜日には福井の農家「MURO」さん(instagram:@muro_831)がお野菜を店内に売りに来ているのだそう。ハーーー。こういうのは都会では巡り合わないよなあ〜新鮮。しかも見た感じ表参道のショップ店員さんじゃないすか。
地方は衣食住系の人間関係のサークルが小さくて濃いんですねえ、そしてヘタな東京より洗練されている場合もあるように思われます。こんだけ産地と近いので青山ファーマーズマーケットとかの「採れたて安全だけど何気に結構高い・・・けどせっかく青山まで来たので買ってしまう」野菜より、安くて構造がシンプル。買ったサラダ野菜、美味しく当晩いただきました。
お米やクッキーもあるよ
右のだるま私も欲しい
虹が出た
彼女とちゃんと会うのは約25年ぶりだったのですが、実は大学時代に一度、ロンドンのとある郵便局で偶然出くわしたことがありました(それも結構すごくないか?)。からの、今回またこんな再会となって、やっぱり「縁がある人とはいつまでもどうやったって縁がある」のだとつくづく実感しております。疎遠な知人よ!是非わたしを認識したらブログにご連絡ください!!
「むらかみ食堂」は言うたらのどかでマニアックな場所にあるので、とりわけ車持ちの県民諸君におすすめしたいスポットではありますが是非近隣の方も機会があれば是非お出かけください。わたし、今度行ったらカレーライス食べよーっと。
むらかみ食堂
〒918-8155 福井県福井市杉谷町10
電話: 0776-38-8558
営業時間 11:00~15:00
定休日 日曜日・月曜日
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