そうだ、ロンドンでオアシス見よう

今日の旅メモ(Bayswater 〜帰国)

寝落ちして朝5時に起きる。帰国日なんかね、寝なくてもええんですよ。シャワーを浴びて着替えるも洗濯しておいたTシャツがうっすら生乾き臭がするので、買った新品Tシャツを着る。今日ははじめからヨガパン着用のため下が薄ら寒い。ああ…もう気温のことなんか一切気にならない最高の日々だったから京都のあの地獄のような気温と湿気にもどるなんてとても信じられない…いやだ…つらすぎる…。

IMG_9555
 icon-camera 天窓から朝の気配

テレビ見ながらパッキングの続き。BBCロンドンもう見れなくなるの寂しいなあ、日本に帰って見たとてBBCワールドだもの。イギリスのこども番組や歌番組が見られなかったのが心残りだけど、地味な農家訪問やガーデニングやクッキング番組、おもしろかったなー

久しぶりのスーツケーステトリス、紅茶やおもちゃがカクカクしてかさばるのがしんどい。まず昨日観劇前に買ったM&Sのウイスキーとブランデーを持参したプチプチで(やっぱり役に立った)ぐるぐる巻きにしてさらに服でくるむ。えーと、来る時ガラガラの重さが9.5kgでリュックが7kgだったでしょ、それから使ったものや水を抜いて…それからこんだけパンパンに詰めて…果たして23kg/7kgに上手く配分できてるのか。重すぎるのか。空港で測るしかない。最悪「これわたし全部着てますので」作戦で重ね着しまくって一時的に服の重力を減らそう。

IMG_9561
 icon-camera 朝のホテルロビー

天気はロンドンらしい晴れ曇り。昼発の飛行機なので9時に出たら10時に空港に着くかな、チェックインも済んでるし。今日もラウンジで無料のPGミルクティー。やりたかった事はある程度消化してきたけど、ひとつだけ心残り、学生時代にステイしたBayswater界隈を見てみたい、そんな遠くないからパッといこうやない。

7:10、外に出るが朝の涼しさ。とにかくヨガパンツが薄ら寒い。ほとんど履いていないのと同じ感覚なくらい寒い。しかも八分丈。

まずい、また電車をまちがえた。アールズコートは同じ路線で4方向に伸びているので路線が合っていても向かう先が違うパターンにハマる。またサウスケンジントンだよ。もうサウスケンジントンええて。同じホームにやってくるサークルラインとディストリクトラインもよくわからん。あれだよ、総武線と中央線みたいな感じ。

7:35、懐かしのBayswater着。当時はこの駅が長期工事で閉鎖されていてずっとQueensway駅を使っていたっけな。大きな中華屋の煌々とした照明に照らされたテーブルを窓から見て、いいなあ美味しそうだなあと思ってた。前にも一回見にきたし、当時のレンタルフラット(五階まで狭い階段だった…)はもうホテルかなんかになっちゃってるけど、若いときの思い出は刻み込まれ方がすごいからずっとイメージが残ってるな。今ではもう朝食べたものすら覚えてないのに。

IMG_9565
 icon-camera ベイズウォーター駅

IMG_9567

ちなみにヒューグラントとジュリアロバーツでおなじみの「ノッティングヒル」が隣なのでよう歩いていって、ポートベローマーケットで古着買って着てたなあ。うちの息子にもいつかこんな思い出できたらいいなと思うけど、あの人はJTBのツアーとかで行くタイプやわきっと…せっかく男子なんだからリュックひとつでパーっと出ていける子になってくれたらいいのに。

通りにあった個人商店はだいぶ様変わりしていて、角にあった八百屋はまさかのM&S foodになっていた。駅横にセンズベリーもできた。わたしが冷凍食品を買いまくっていたWhiteleyモールはまだあるし、よく文房具買いにいったライマンもそのままだった。一回だけ行ってめちゃくちゃフィッシュアンドチップスが美味かった半地下定食屋は別の店になって廃墟化してた。

IMG_9570
 icon-camera 八百屋がM&Sに!

IMG_9596
 icon-camera めちゃくちゃ行ったRymanまだあるのエモい

IMG_9589
 icon-camera ホワイトリーズモールの中にもM&Sがあるはず

Vancouver Studioは資本が入ってよりホテルらしくなって、まだスタジオタイプのホテルとして営業中。一回なつかしのお部屋に泊まってみたいなあ。窓からは前のホテルの煙突が見えるんだよ。

IMG_9581

IMG_9582

IMG_9576

エモい再訪で気が済んだので最後に一発まだ買う。M&Sでいちかばちかの冷蔵品、このたびも、有塩バターと、ホールミルク1パイントにも手を出してみよう。ホントはデカいマヨネーズが欲しいけど、もうさすがに物理的に無理よね。帰ったらイギリスのマヨネーズの作り方調べたい。

IMG_9592
 icon-camera バター・・・・・

IMG_9593
 icon-camera 牛乳・・・・

IMG_9590
 icon-camera いも・・・・・

IMG_9594
 icon-camera マヨ・・・・

センズベリーでミカド(まだ欲しい)を探したらなんと!ミニサイズのミカドToGoとやらが!初見です!買う。ちなみにミカドはフランスのお菓子なので英国は関係ありません。さて、果たしてこれだけがあの小さなガラガラに入るかどうか、だ。

IMG_9598
 icon-camera 簡易版ミカド

8:30、アールズコートに帰ってくる。ああ、なんとも名残惜しい事。最後のスーパー朝ごはんに何を食べようかと考えて、やっぱりポテサラにした。固いベビーポテトと酸っぱマヨの味の記憶を染み込ませておきたい。あとグースベリーとエルダーフラワーのヨーグルト。おっしゃれな味がしたよ。あーあ、明日からまたブルガリアヨーグルトに逆戻りか〜ちぇっ、つまんねえのー

IMG_9608
 icon-camera Good Service

IMG_9610
 icon-camera 家の隣に欲しいM&S

IMG_9612
 icon-camera ラストごはん

部屋に戻って光の速さで最終パッキング。ああやれば閉まらぬ、こうやれば入らぬ、をいろいろやって結局持参の臨時土産袋を出動させ3個口で移動し空港でまとめることにする。これまでの経験を活かした先手先手の持参品がちゃんと働いてくれる。旅のやり方が変わらないんでこのナリッジはわりと積み重なってるな。

わたしの小さなお仕置き部屋、ありがとうございました。ベッドはセミシングルでちょっと狭かったけど、絶妙なコンパクトさでなにげに居心地が良かった。私にもこんな部屋があったらいいなぁって思った。寝転がって見られる小さな壁掛けテレビとデスクと簡単なクローゼットがあって、扉の向こうにはシャワーブースがあって、朝起きたらサッと熱いシャワーを浴びられるような自分だけの個室。まぁホテルの部屋は広いに越した事は無いかもだけど、わたしにとっては天窓から入ってくる光がハイジの屋根裏部屋みたいで狭いなりに楽しかったよ。ピカデリーラインでヒースローへ。
 
IMG_9617
 icon-camera 狭い部屋がすき

IMG_9626
 icon-camera 背負って引いて持つ3個口

IMG_9629
 icon-camera ピカデリーラインで一本

10:00、予定通りに空港に到着。
さて、バゲージチェックイン前に、荷物を規定通りにまとめなければならぬ。空港係員に聞くと「リパックエリア」というのがあって計量器が二台置いてあり、大荷物の人たちが悪あがきをする場所だった。

IMG_9642

スーツケースは、17kg程度だったので良いとして機内持ち込みの荷物がちょい重い。しょうがないのでオアシスのタグが付いたままのスウェットを腰に巻き、バリ布を首にさげ、長袖とスカーフをポケットに入れて「俺これ全部着てますので」スタイルでチェックインにのぞみ、無事に通過した後に全部袋に放り込んだ。

最終的にスーツケースが17.6kg、バックパックが6kg、土産袋が3kgだった。物理的に無理だったけどカバンが大きかったらあと5kgは行けましたなー!やっぱもうちょい大きいスーツケースがいるな、レガシーキャリアのロングは。

IMG_9645

IMG_9648
 icon-camera 持参ガムテで万が一に備えて補強

11:00、自らのリクエストで鳥貴族で夜メシを食べているむーさんと話をする。制限エリアにもプレタマンジェやハムレーズなど。帰りはデイフライトなのでもしかしたら小腹が減るかなと、小さなチップスとデイリーミルクのチョコレートと、スムージーとパッションフルーツのミントタブレットを買って持ち込むことにした。が、会計を見たらこの4つでまさかの2400円!ひー!はよ帰ろ!

IMG_9649

IMG_9659
 icon-camera まさかの2400円

IMG_9657
 icon-camera 結構売れてたギャラガー本

IMG_9658
 icon-camera ハリポタハリボー

IMG_9655
 icon-camera ウエストミンスターのレゴかわいいな

12:30、ヒースロー近郊に広がる緑や湖を眼下に眺めながら出発。正直もうほとんどオアシスを見にきた事は忘れかかってたけど、久しぶりに大好きなイギリスを目から耳から堪能して沢山栄養分を摂取して、しみじみと癒しの毎日でした。もう「Earl’s Court」の独特の発音が聞けないかと思うと寂しい…しくしくしく。次はいつ来れるんだろう。そもそも、また来られるんだろうか。

12時間のフライトの隣人は若いイギリス人の女の子2人組。指定した窓側はやっぱり快適。早速速やかにランチが出てきて、チョイスは、ビーフパスタかチキンとライス。チキンにしたけど、やっぱり英国発のタイご飯はこんな感じだよねという限界を感じるラフな飯だった。何よりパンがイギリスで、なんていうかこう、うまみのないパサっとした仕上がり。「お前イギリスで焼かれただろ」な味がする。

IMG_9751

まあそんなもんだよね、とデザートのチョコレートケーキをひと口食べたらあんまりうまくて二度見した。こういうとこでやるよな!イギリスは!塩キャラメルのかかったねっとりと濃厚なチョコレートスクエア、多分同じ形のものがアメリカで出てきたら絶対に食べられないと思うけど、いかにもイギリスのお得意なティーデザートという感じのクオリティですっかり完食した。今回イートンメスとかトライフルとかチョコムースとか、デザートを全然食べられなかったから嬉しかった。

IMG_9754

12時間フライトはほぼ寝られず。もう身体がイギリス時間になっているわたしカッコいい。1-2時間ウトウトしたぐらい。到着5時間前のど真ん中でスナックのサンドイッチが出る。いやー今は食えないっすよ。 

そういえば早速ミカドに手を出したらなんか前ほどシルキーに感じなかった。やたらヘーゼルナッツみがあってそれはそれで美味しいんだけど、ミカドはシルキーなチョコ感が本家グリコと違ってていいのよ。なんか変えた?あんなに買ったのに?ええ?

機内でSnowManを聞いてたらブワッと日本での現実モードに引き戻される。オアシスのエモい一夜も一瞬で上書きです。帰ったら、イギリスでは全く飲みたいと思わなかったレモンサワーもまた毎晩プシュッとやるようになるんだろう。不思議なもんだな、それって食環境マターなのか?育児に追われる生活マターなのか?こどもが周りにいないとあんまりお酒飲みたくならない気がする、って気がするだけかもしれないけど。

インドの上に差し掛かる頃、ダウンロードしてきた映画でも見るかとAmazonプライムで「場所はいつも旅先だった」を見始めるも、あまりにもまったりとした、旅にポエティックな意味を添える男の旅先夜中散歩おしゃれ作品だったのでちょっとおもてたんと違ったなとやめて、吉沢亮の「ぼくが生きてる、ふたつの世界」をみた。そしたら美術やってるのがお友達じゃない、ビックリしたなあ。あいかわらず名前の残るお仕事してるね。

メモ、こんなものが欲しい
・窓側席で窓に引っ掛けられるポケット
・既製品の足ハンモック
・iPhoneで映画見るとき用フック

到着前にまたもお食事。朝食のオムレツセット。このあと乗り継ぎしたらまた機内食食べるのにもうずっと食べてるやん…。バニラヨーグルトはイギリスの味がした。着いたバンコクは朝6時。行きでビールを飲んでいたショッピングわいわいエリアは通過せずゲート直接だったのでワンチャン、タイウイスキーとかフルーツ買おうと思ってたけど叶わず。

IMG_9762

IMG_9765

最後の窓側座席の隣人はここに来て初めての大型おじさんで、腕が太すぎてなにげなくわたしの領空侵犯しているのが許せない。まだ体臭やきつい香水がないだけヨシとする。CAさんが確認に来たけど、えっ?スペシャルミール頼んでるの?ローカロリーミール?うそやん。最後の5時間はさすがに少し寝た。

IMG_9779

IMG_9781

帰国。
即バスで1時間半で京都駅。湿気と日常が帰ってくる。

ママ友宅飲みにお邪魔して早速レモンサワーを注入。王将の餃子をいただいた。むーさんは牛乳を飲みすぎて吐いた。ずっとロクに人と話さず過ごしてきたのでやかましい子供らの声で耳が痛い。そういう自分も帰宅して即「これ片づけなさい」「早くしなさい」とまくしたてている。部屋の留守中注意事項貼り紙を捨てて、洗濯機を二度回して、冷蔵品(無事!)を冷蔵庫に。掃除機もかけないと。深夜にはドラマを見て、Amazonから届いためめとふっかの表紙雑誌も開けた。明日は学校の面談だ。ああ、忙しい!

あっという間にロンドンが遠くなっていく。
明日にはもうあの涼しい空気も、洗濯物みたいな街の匂いも、ぬるいビールやルバーブカスタードの味も、きっと思い出せない。

にほんブログ村 料理ブログ お弁当へ

-そうだ、ロンドンでオアシス見よう

この記事をシェアする!