うちの台所道具

上田裕之さんの丸底フライパン(25cm)

先日鉄の生活道具を手がける上田裕之さんの個展があり、早速初日に見に行ってもれなく新しい鉄のフライパンをゲットしてきてしまいました・・・どうしても鍋が増えてまう!うう!

わたしは器も道具もいわゆる「作家モノ」というのにはうとくてあんまりよく知らないのですが、昨年運良く抽選販売で手に入れた成田理俊さんのフライパンがキッカケで色々と鉄作家さんをインスタで見ており上田さんの作品や個展のことを知ったというわけ。成田さんの鉄パンが思ったより扱いやすいのに味をしめて今回はより大きなサイズに手を出しました。直径25センチの丸底フライパン、つまり中華鍋でございます。お値段は14000円ぐらいだったかしら・・・(目をつむっていました)

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それにしても舐めていました、個展というものを。京都御所近くのギャラリーであった個展の初日、早すぎてもなんだなと時間をむしろ潰していったのにすでに20人待ち。寒いのに1時間半ほど並ぶことになり、たまご焼き器や両手パンなど人気の品物は見ることすら出来ないまま、あっという間に売り切れ!そうか、そうですよね作家さんには待ち焦がれたコアなファンの方々がいらっしゃいますよね。

しかしながら、わたしがお目当てだった中華鍋は即売れってほどの人気は無かったのでしっかり選べました。ホクホク。同じ形の作品でも手に取るとグリップの感じや重さ(重さが全然違うのって不思議!)、表情、丸底の形などひとつひとつが全然違うので、幾つか比べて購入できたのはありがたかった。五徳の座りがよくて、平たすぎず深すぎない、つるっとした表面が気に入ってこれを選びました。

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さて、使ってみるとさすがにしっかり焼き切って作られた作家さんの鉄パン、やっぱり初回からくっつきづらい!イエス!地道に育てるのが当然と思っていた鉄フライパン道の常識を覆した「作家モノの鉄パン」というショートカット、値段はだいぶ張るけど実にありがたい。

あ、もちろん最初に野菜クズを炒めたりはしました。なんでも金属の表面には吸着水という水成分?かなんかがあって、これがくっつきやすい元になっているので、しっかり煙が出るほど熱くしてこれを飛ばしてから油を敷いて炒めることが大事らしいですね。この話は初めて知りました。あんまり温まってないうちから油投入しがちなので気をつけなくちゃ。

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焼きそば作ってて水を少しさすとくっついて「うおーテフロンだったかー!」ってこともあったので、鉄パン初心者のわたしまだまだトライアンドエラーなんですが、少しづつさらに育てて「くっつくってなんですか?(キョトン)」な感じにしていきたいものだ。子供いるとチャーハンとか作ること多いし、深さがあるってのは油の飛びがちな肉やスープにも結構重宝しそうですよね。

扱いはまあテフロンの方が圧倒的に楽なんだけど、鋳物や市販のものとも違う、作家さんの鉄パンの独特のクセが面白くなってきてしまいました。手作り道具って沼みあるなあ。

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