京都・一保堂茶舗「喫茶室 嘉木」で丁寧な日本茶を飲む
京都来たら、いかにも京都っぽいところ行きたいよねえ。お友達が来たときのそんなリクエストにお答えして、最も有名な老舗お茶屋さんのひとつ「一保堂茶舗」に行ってきました。和で、お茶で、老舗で、町家で、もう観光にはもってこいであります。
お茶の香り漂う店内
こんなにうなぎの寝床だらけの京都において「うわあ、税金高かっただろうなあ・・・」とつい遠い昔に思いをはせてしまうほど間口のズバーンと広い一保堂さんのリッチな佇まい。自動ドアを入るとキリリとした店員さんらが対面で接客されていて、古い木製の柱やら圧倒的清潔感やらモダンさやらに何となく背筋の伸びるわたし。
ネオンかっけーな
空気のピシッとした店内
京都に老舗は数あれど、さすがにここまで有名なお店だと多数押し寄せるインバウンド旅客にも1ミリもひるむことなくご対応されているのだった。キリッとした空気が素晴らしいな。茶箱や茶壺のぴしーっと並んでるのも気持ちいい。正面向かって左側がワークショップスペースになっているようで、右側を入ると目的の喫茶室です。
カウンターを後ろから
昔デザインの素敵缶
外国人にも大人気「喫茶室 嘉木」
喫茶室ではゆっくり一保堂のお茶がいただけるのだ。ああ京都らしい京都らしいよしよし。喫茶室は東京丸の内にもあるようだけど、京都本店は格子の窓と、この部屋の小狭さがぽくっていいと思うな。てか、東京に住んでても全然知らなかったよ丸の内のお店なんて・・・。
店内の様子はこんなかんじ
わたしの場合、外国人のお友達を連れて行くのにも重宝しました。拙著「そうだ、台湾いこう」(好評発売中!)に出てくる北京のデザイナー広俊くんが先日来日したときにも連れていったよ、まあ男子なんで反応はボチボチだったけど(笑)メニューは英語表記があるし、お姉さんに頼むと英語で解説してくれます。ということで、店内は熱心に茶の淹れ方を学ぶ外国からのツアリストもたくさん。
メニューいろいろ
京都本店限定プレミアム玉露
濃茶、薄茶、玉露、煎茶、ほうじ茶などいろいろ各種各お値段にて。わたしはせっかくなので男気を見せて(なぜ)最高値2300円の京都限定特選玉露に突撃してやりました。ブログネタという名の人身御供。
ちゃんとお茶を淹れるには
さて、ここからは店員さんからレクチャーを受けながらのお茶教室。わたしの頼んだ玉露は60度の低い温度で出すそうで、湯呑みが4つも出てきました。さらに最高級玉露ともなりますと、別途水出しのお味をお味見するためのグラスも出てきます。
これでひとり分
あっ木村硝子やん
お湯を移すごとに10度下がるそうで、湯呑みから湯呑みへ(アチアチ言いながら)次々にお湯を移して60度まで下げていくのであります。煎茶はもうちょっと温度が高いので湯呑みも少ないです。お店のお姉さんに見守られながら、置時計を秒単位で管理してハイっ!ハイっ!とお湯を移し推測適正温度になったところで急須へザバー。
科学実験のようだ
1滴たりとも逃さねえ
さて、いよいよ試飲。ゴクリ・・・・え?なにこれ??
果たして2300円もする玉露のお味は、想像していた「もうとんでもなくまろやかでお茶の香り爽やかな甘みのある日本茶」とは全く違っていて、例えるなら「あおさ」のような香ばしさと昆布茶のようなコク?が広がる、いままで飲んだどの日本茶とも全く違う青みと旨みのある液体。高いお茶ってこんな味になるのか・・・わ、わがらねえ・・・高いお茶のことさオラにはわがらねえ・・・!という気持ちになりました。どなたか、訪れた際にはせっかくなので是非お試しいただきたい。
茶葉の色が全然違うんだな
お菓子もうまい
こちらではお茶と一緒にその時々の季節のお菓子が京都のいろいろな老舗菓子舗からお取り寄せされて出されているのね。どこそこの鎌餅でございます、なんとかの茜空でございます、とお店もご紹介いただくのですが覚えられなくてきれいさっぱり忘れました。
和菓子の季節感って豊かな気持ちになっていいよねえ。次に行ったらどこのお菓子屋さんの何が出てくるのかな、という楽しみもあるね。
教えてもらう楽しみがポイント
一保堂茶舗本店がある京都市役所近くの二条寺町界隈は、観光客も少なくて静かだし骨董屋さんやカフェやらがあってブラブラにちょうど良いのですよね。またそのうち京都に遊びに来た人を連れて行ってみたいなあ、と思います。
薄茶も美味しかった
一保堂茶舗 京都本店
京都府京都市中京区常盤木町52
10:00~18:00(L.O.17:30)
http://www.ippodo-tea.co.jp/
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