そうだ、平渓天燈祭いこう

今日の旅メモ(塩水意麺、人和園雲南菜、ヂェン先生の日常着、誠品生活松菸店)

枕が合わないのか、マットが悪いのか、それとも他の原因か、どうにも寝つきが悪く細切れに寝て起きて朝になった。細長い窓から外を見るとめっちゃ天気いい!9時過ぎにさくさくっと準備して朝食も食べずチェックアウト。

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次の宿へ向かう道すがら、昨晩布団の中で思い出した「そういえばずっと買いそびれてたもの」を買いに行く。バックパック背負ってエッサホイサと電車で雙連駅まで移動。駅周辺は雙連朝市で今日も大変賑わってます。

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信成麻油廠と塩水意麺

まずは「信成麻油廠」のごま油。
お店のラインナップはごま油、苦茶油、練りごま、いりごま、すりごま、といったところ。このようなローカル店には珍しくお店にいらしたご年配の店主とその妹さんに留学経験があってペラペラ英語を話すのであらビックリ。日本語も勉強しているらしく、お父さんが「浪花節 女人一生」とメモに書いて、上達するには歌うのが一番!とニッコリした。この向学心を見習わないとなー。

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ごま油は2種類、生搾りとロースト絞り。生搾りには小瓶がなかったので、茶色のごま油を二本買った。一本140元(約500円)ほど。白ごまペーストもひと瓶買おう、黒ごまペーストやピーナツバターも気になるけどキリないからこっちはパス!

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苦茶油もたくさん並んでいるので、「これ前から気になってたんですけどやっぱ味も苦(クー)なんですか?」と聞いたら、元の実は苦いけど油は全然クセがないとか。毎日コップに垂らしてうがいをするとか、飲んで胃の粘液を守るとか、健康に良さそうな話が出てくるけど、この油だけ一本1500円とかしてお値段が高いのでちょっと今回はパスね。ジャケが昭和の映画ポスターみたいですごい好きだけどね。

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さて、続きまして雙連朝市で買う「塩水意麺」。別にここで作られたわけではないけどこの市場で売ってるのを買う人が多いため。このごちゃごちゃした露天の中から塩水意麺の素朴なパッケージを探すのはなかなかのトレジャーハンティングだわ…と注意しながら北上すると、お寺の手前の手作り麺店に、あった!

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バッチリ日本語の段ボール看板付きなので、さぞかし日本人が探しにくるんだろう。日本人の皆さん、どうやらパッケージが変わったらしいですよ。6個入りか〜とまとめて3袋貰おうとしたらどうやら1袋20個入りらしい。これで20個も入ってんの?一回二個で10食分?ここのおばちゃんもまたアメリカに14年住んでたとかで(そのわりには流暢でもない)英語でガンガン説明してくる。じゃあ二袋でいいや。

「ちなみにその生餃子の皮、冷蔵だよね〜。ずっと入れてないと持たないかな、品質変わる?」
『大丈夫、冷凍庫に入れて出して持って帰ればいいよ』
「ほんなら量を半分にしてもらえんか?」
『オッケー、20元で。生ビーフンおまけしとくよ!』
「ありがとう!(うわーなまもの増えた〜)」

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 icon-camera お寺の先の八百屋にもありました

ということで、小麦製品と油製品のいろいろ入った重い袋が増えてヨロヨロと歩いて移動。ちょっと遠いけど中山国小駅近くのホステルまで歩いた。晴れすぎて暑い・・・サングラスに半袖の気候。昨日の薄ら寒さはどこへやら、ぬれそぼっていたキーンのサンダルもカッスカスです。

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台北駅近くのホステルの構造が快適だったのでそのままで良かったのでは・・・と思ったのだけど、ここも評判がよくって気になったのと空港までのバス停が目の前なので最終日は深夜ギリギリまで荷物を置いたままで遊べるかな、という目論見。荷物も増えているだろうし、極力最終日は荷物と一緒に動きたくないのだ。いろいろと事前シミュレーションをしております。

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 icon-camera すてきな中山小学校

上の段だったらすぐに入れるよ、というので仕方なく下の段を諦めることにして午前11時にチェックイン。悪くないけど少し狭いかな、という寝床にいろいろな身の回りのものをセット。ロッカーがないようなので、仕方がないから念のため持ってきていたワイヤーロックでリュックをベッドサイドに固定して、パソコンの入ったポケットには施錠した。何もないと思うけど防犯は性悪説なのだ。

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二度目の人和園雲南菜

少し歩いたところにこれまた昨年もヨウさんと行った「人和園雲南菜」があるので、そういえばおひとりさまご飯出来るのかしらと当時思ったのを思い出してランチにトライ。

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人気のお店だからな、と午前11:30のオープンちょうどに入るとほとんどお客はわたしだけ、まだテーブルで店員さんが大量の豆をふくろから出す人海戦術のさなか。「一個人(イーガレン)?」「うん、一個人。」あんまり楽しそうなので豆をむいてるのを覗いていたらおばちゃんが「スープのんだ?また飲みにきた?」と日本語でいうので、「うん、オイシカッタカラマタキタね」とこちらがカタコトになってしまった。なぜお前がなまる。

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ここの店員さんはほとんどがおばちゃんで、日本語も上手に話すのでついつい油断してしまう。相変わらずメニューを渡されるも選択の余地はなく、おばちゃんのこれでいいね?いいね?のゴリ押しに流されて自動的に豆のスープとエリンギ炒めは決まった。まあ久しぶりだしもう一度食べたかったからいいけど、ちょっと次に来るときは事前に絶対食べるものを決めておかないと、永遠に豆とエリンギ以外は食べられない。もうちょっと欲しいかな、ってことで過橋麺も頼んだ。

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お店にはポツポツと人が入ってきて、わたしが豆スープとエリンギを食べ終わるころにはかなり賑わってきた。豆スープはこんなに薄かったっけ、わたしならもうちょっと塩入れちゃうかも。でもプチプチ感がフレッシュでやっぱり美味しい。おばちゃんが通りすがりに「美味しい?」と聞くので「いつも美味しい!」と言うとシェシェと言う。

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はじめて食べる麺はどうやら具と麺が別でやってきてデモンストレーションののちに完成する物だったらしいが、おばちゃんが「もういいね、やらなくてもね」とてっきりわたしが以前にこれも食べたことがあるものと思って省略してきたので(笑)「ああ、そうねいいよ」と答えておいた。まあ、実際食べたら一緒なので大丈夫ですよ。麺は意外と深いお椀に入ってきて焦ったけどあっさりしていたので何とか完食。スープまではきつい。これは、おひとりさまのときはシメは肉まん辺りにしておくのが正解かも。

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ともあれ、人和園のひとりメシはつつがなく終わり、ここのポーションの具合と内容はぼっちにも優しいことがわかった。ちなみにカードは使えずキャッシュオンリー。わたしは「あ、おばちゃーん!手持ちないからちょっと荷物置いてくしお金下ろしてくるわちょっと待っててー!」ということになってしまったのでお気をつけください。

ヂェン先生のアトリエ「惠中布衣文創工作室」

さて、行くべ。今回お祭りと並ぶ目的のひとつ、台湾人服飾デザイナー・ヂェン先生のナチュラル系お洋服、ポリエステルもレーヨンも大好きなナチュラル系じゃないわたしもちょっと最近着心地のいいものばかり(ラインのゆるい服ともいう)着るようになってきたので気になってまして。

アトリエは板橋駅からバスで10分ほどの住宅の中にあります。地下鉄で板橋まで行って、そこからバスかタクシーなんだけどどこから出てるか探すのめんどくさいので自転車で行きました!駅前にチャリいっぱいあったしね!(クレジットカードが手入力バージョンの古いタイプだけど・・・)アトリエから2分ほどのニトリや和民の入ったグローバルモールにステーションがあるのでチャリで行っても問題ナッシング。

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ここなのか・・・?おそるおそる入ると二階に通され、ネットで見たとおりの色々衣が棚にぎっしりと並ぶアトリエに。棚の隙間で座って本を読んでいたスタッフさんが電気をつけてくれた。この調子で三階、四階にもあるのか・・・長い戦いになりそうだ・・・。棚には隅っこに服の種類と、サイズと、お値段と、手がかりになる簡易なイラストを書いた小さなタグが貼られているのでそれを頼りにひたすらお目当てを探します。

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試着は各フロアの隅っこにある鏡の前でサササッと。女性の方ばかりなので、お一人ブラ見えしたり、わたしも一瞬ズボン脱いだところに人が通ったりしたけどあんまり気になりませんお互いさまなので。試着をすると、微妙な色の違いや丈の違いが気になって沼にズブはまり。そのうちどれがどれだったかわからなくなるほどなので、事前に絶対目安をつけていったほうがいい。それでも悩む。

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サイズのSMLはボトムスだと丈の違い、トップスだと大きさの違いになるらしい。普通にボトムスもサイズ違いかと思ってたら違うんかーい!って途中で気づいたのでこれがなかなかわかりづらい。あと、思ったよりウエストのゴムがギューーーンとタイトに締まります。試着して、戻して、試着して、を繰り返して絞ったのは実に地味な色のボトムスとワンピース。

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本当はヂェン先生の黄色が好きなので欲しかったんだけど、実際に普段確実に着るであろう堅実なラインナップになりました。トップスは結構横にだだデカイので、うーん、そこまでゆったりしたシルエットが好きじゃないわたしには向いてなかったかも。また次回ね。あと、a-studioで高橋一生が着てたみたいな外套も素敵だったんだけど、最後まで悩んで諦めました。I will be back so soon。

買ったのはスリムバルーンパンツ(グレー)、スリムパンツ(灰)、ワイドパンツ(青)、ノースリーブワンピース(茶)の4点、表示された金額から2割引かれて合計2万円程度。お値段のテーブルはざっくりで、主にシンプルなパンツが1500元、少し長かったり大きいと2000元、ボリュームあるアウターとかだと4000元、みたいな塩梅でした。日本だとCLASKAのオンラインショップでノースリーブワンピが13000円するので、4点でこの金額だったら安いっしょ!乾きやすそうなので、夏場や旅先で是非活躍していただきたい。

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途中でこちらのご親戚宅に長期滞在している日本人女性の方がいらっしゃって、先生を待つ間に一緒にお茶をいただいてまったり。試着を繰り返していただけなのに、気がついたら二時間強アトリエにいたよ・・・!おそろしい、どっかのネットには1時間は欲しいって書いてあったけど1時間じゃとてもじゃないけど足りないっすわ!外に出るころにはすっかり日が傾いた午後四時。

アートと雑貨の誠品生活松菸店

せっかくブルーラインに乗っているので、とそのまま国父祈念館まで行って元タバコ工場だったアート地区松山文創園区に立つ大きな誠品生活へ。どえらい工事中の敷地にあるのでめちゃくちゃ歩くな〜と思ったらここ、台湾ドーム建設中なんですね!ドームの工事中ってこんな屋根になんだなあ、と思って見てました。

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注目のスポット、目当ては大きな本屋さんのつもりだったのだけど・・・ああ、ここはローカルのファッションブランドやお茶やお菓子や生活雑貨がたくさんあるデパートなのか。書店はさほど大きくなかったけど近所の誠品書店に行く気力がなかったのでこちらで幾つかお弁当の本をチェック。飛田和緒さんの常備菜、ありますねえ。お弁当本はママ向けやカロリーセーブや常備菜など幾つかカテゴリに分かれている感じだったけど数はとても少ないんだなあ。書棚を見ている感じでは常備菜が流行ってる気配がしました。でも普通におかずにヘチマとか出てくるの楽しいな、こちらで二冊をお勉強に購入。

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世界一のパン職人のパン屋「呉寶春」

ここの誠品生活ってこのパン屋さんはいってるんだよね、と思って行ってみた。たしか高雄にいったときに行きそびれたんだったか、受賞したパンはサイズが大きすぎて絶対に買えないけど(顔ぐらいある)他のパンがどんな塩梅か試してみたいよね。

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受賞したってからにはさぞかしおしゃれなパン屋だろうと勝手に思っていたのだけど、あら、ロゴはキュートだし店内も比較的フレンドリー。でも種類はとても豊富。「台北限定」の印がついたパンばかりを4つ購入。小腹もすいていたので欲張りすぎたかな、そそくさと外の赤レンガ倉庫みたいな広場の一角のベンチに座ってもさもさ食べてみた。

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一番美味しかったのはローズクロワッサン。中にローズジャムが織り込まれていて香りと甘さとサックリ食感が美味しい〜見た目もしましまでかわいい〜。これはリピートしたい。レモンのパンは中からレモンケーキが出てきたよ、洋菓子っぽい菓子パンだった。紫いものパンは謎の固形物が入っていていまひとつ。マンゴーとチーズのパンは、そのままマンゴーとチーズ!でしたがこの食感はわたしが愛した楽田のポメロとアールグレイのパンに似ている・・・。

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漢聲巷門市/Echo Storeをチラ見

せっかく近くまで来たので、漢聲出版社が経営する書店「漢聲巷門市」を覗いてみる。中国文化を伝えてきた「漢聲雑誌」のバックナンバーがずらり。デザイン的にも優れていて素敵だなあ、どの号もアート作品のよう。中国語に翻訳されたブルーナや日本の有名な絵本も置いてあって、めっちゃ欲しかったわあれ、いつか読めるようになったら欲しい。

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ここを覗いてみたのはさっき行ったばかりのヂェン先生の服がある台北唯一のお店だからでもあります。奥の小部屋にあるのだけど、まあ本家をみたあとでは棚2つ分では物足りないものの、スタンダードなものは確かに揃っているかもしれないな。壁にいろいろなスタイリングされた店員さんの写真が飾ってあって、これがアトリエにはなかったので面白かったです。スタイリングが視覚化されて選びやすいね。

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入口付近にはポストカードやノートがあるんだけど、ここにあった干支っぽいチャイナっぽい虎や犬のぬいぐるみがかわいくてね・・・このエグい色味がまるでメキシカン。かわいいなあ、一番でかくて派手なやつが欲しい。買う3秒前でこらえましたがいつか買いにきます。見てこのやんちゃな造形と配色。かわい〜い。

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ZOEYでワイン、ラウンジでウイスキー

昨日飲酒してないし、ちょっとワインでも飲みたいわあとグーグルで検索していたら近所にワイン屋さんが。あら素敵なグラスワインでも飲めるかしらと入ってみたら、あくまでもセラーだったもよう・・・「あのーグラスとかでワイン売ってますか?売ってないですよね?」

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しかしながらオーナーさんが「実際うちらも今飲んでますから、よかったら300元でグラスワインいかがですか」とおつまみもご用意してくださって、ソファで一杯いただいた。よいグラスで、多分これよいワイン。すいませんね、お邪魔して。

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スーパーを覗いてバスで帰る。ラウンジにはお昼にチェックインしたときに会った「ここにスンデマス!」という日本語の上手で化粧っ気のなかった謎の台湾女性がビカビカにメイクしていて誰だかわからなかった。会釈してくるの誰かと思ったよ!

さらに自宅工事中のため1ヶ月ここで暮らしているというおじさんが、おそらく暇にまかせて毎晩宿泊者と喋ってるんだろう、ビールをくれたり35年もののウイスキーをくれたり、夜ごはんを恵んでくれたりした。「わたしパン食べたんだよう!」「パンは夜メシのうちには入らん!」カタコトとおおげさなジェスチャーで日本人留学生や台湾人大学生などを巻き込んで賑やかな夜。ブログ進まないんだよ!時間かかるんだからこれ!でもウマイなこのキャベツ炒め!

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つづく。

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