うちの台所道具

すはらゆう子さんの漆二段弁当箱

ここのところ「前から気になってたもの」が近くにやってくるご縁がよくあります。ずーっと前に雑誌で見かけて写メっておいた、すはらゆう子さんの山中漆器。石川県の伝統工芸品を金箔でポップに仕上げていらして、へえ面白いな、ああ弁当箱作ってらっしゃるんだいつか欲しいな、と思っていたのでした。長らくウォッチしてたら、この度大阪で展示会を開かれたのでサッと駆けつけてついにゲット。

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拭き漆に金彩を施した二段のお重。わりとコンパクトなので、意外と容量はひとり分のお弁当にちょうどいいくらい。大きさはまた買うときの決め手。あんまり大きいと普段使いにならないのでね。今ではもう曲げわっぱもいろいろ持っているし、それでもなお出番があるかしらと想像でおかずやごはんを詰めて考えました。

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 icon-camera 軽くてコンパクト

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 icon-camera ちょっとかすれた拭き漆が良い

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 icon-camera 模様のズレたときもまた良かろう

2019年に『もう買っちゃえばいいじゃないキャンペーン』で買った我戸幹男商店の赤い二段漆と実は形は同じ。わたしはこの菓子箱みたいなフォルムがきっと好きなのですね。ただ、赤い方はちょーっとだけ直径が大きくて深さもあるので、ひとり分としては容量がやや多めな気がしてもはや出番は少なめ。(でも見た目と形が好きなのでこれはこれで良い)

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 icon-camera 赤いのはエッジもシャープで顔も強め

展示会では、たくさんお弁当箱の絵柄が有るなか、実は私にドンズバで即決!な模様はもう無くって随分迷ってしまったのだけど(もうちょい幾何学模様とかも混じったのが欲しかったのだった)、まあこれもご縁、このお花模様が作家さんのシグネチャーぽいなと思って迷いに迷ってこれに決めました。都合がつかなくて会期三日目に伺ったのだけど、あ〜出遅れた〜!ってなるよね展示会って。ギュウ。

展示会、こんな風で楽しかった!

大阪船場界隈に行くのも超久しぶりでしたが、相変わらず転々と洒落た店が転がってるエリアですな。会場のdieciさん、雑居ビルの一室でこんな風に展示会が開催されてました。漆の食器をもっとカジュアルに使いたいな、って思うようなアプローチの作品たち、ちょっと80’S的なパターンが好きなわたしにはとても好みです。

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お弁当箱だけじゃなくて、小皿とか器とかお箸なども。箔絵のモチーフのせいでちょっと敷居の高めな漆の器が少しカジュアルになる空気感。お値段とか関係なくじゃんじゃんこういう漆器を普段使い出来たらいいのだけどね。

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作家さんの作品って一期一会で、先日買った成田パンとか(言うたらPRADAランチボックスも)そうだけどタイミングを外すと巡り会えないものなんですよね。ずーっとウォッチしてていざ機会が来たときにこうして巡り会えるのはとても嬉しいことです。

さて、喜々として買ったこのお弁当箱、注意書きが入っていました。作ってまだ日が浅いので一ヶ月ほどは漆を乾かすために置いておかなければいけないそう(えー)。やむを得ず今は寝かせているところなので、もう少ししたら普通にお弁当に使えたらいいなって思っています。実用第一で使っている無印の保存容器もさすがに飽きてきたし、うちもだいぶ弁当箱が渋滞してきたけれどもまあ気分転換にこのお弁当箱が活用できたらいいな。楽しみです。

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