京都生活

「アマン京都」お重仕立てのアフタヌーンティー

自分の誕生日に会社の有休を取ってはどこかに出かける「勝手に誕生日休暇」、過去2年ほど出産で休んでおりましたがそろそろ勝手に再開したい。もはや有休の概念もないので本当に勝手にって感じですが、誕生日というのは一年に一度のまたとない言い訳になりますので!言い訳大事!

これまでの勝手に誕生日休暇

ちなみにこれまでの「勝手に誕生日休暇」を振り返るとこんな感じ。結構きっちり休んでたな・・・!引っ越しのときのアルバムと同じで過去リンクをたどるとつい読んじゃうね。もう自分でも全然覚えてないからもはや人のブログみたいに楽しめます(笑)

アマン京都のアフタヌーンティー

さて、45歳の「勝手に誕生日休暇」、緊急事態宣言下で越境もためらわれる昨今ですのでやむなく近場で、と以前から気になっていた「アマン京都」のアフタヌーンティーに行ってきました。

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アマンリゾーツは世界に名だたるラグジュアリーホテルチェーンなのでご存知かと思います。東南アジアを中心に客室少なめで土地の文化や自然を生かした大人のリゾート。アマン京都は2019年末にオープン、東京、伊勢志摩に続いて日本で3つ目のアマンホテルとなっております。宿泊は一泊15万超えなんで!話にならないんで!せめてお茶だけでも!という庶民、おそるおそる電話予約して、契約しないつもりのモデルハウス見学会みたいな気持ちで向かいました。

雨だし徒歩だし1人だし

当日は残念ながら雨。アマン京都の場所は京都観光地図で言うと左上の金閣寺付近を更に北上した鷹峯という山の中でして、バスを降りるともう山が煙りまクリスティ。信頼するとたまにとんでもない道を提示してくることでおなじみのグーグルマップを頼りに行くと、未舗装のこんな道が。いや、間違ってはなかったけどビックリしたわ。

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 icon-camera ガッタガタの坂道を降りていく

そうです、アマンに泊まるような方々はそもそも長靴を履いてトボトボと徒歩で来たりはしないのです(笑)雨煙る住宅街を通り抜け、入口を探して彷徨ってようやく目ぼしいゲートを見つけ、警備員さんに謎の会釈をし、「こいつ徒歩で来たんか」と思っているだろう担当の方に東屋で検温していただき、ようやくアマンのダイニング『リビングパビリオン』にイン。ぜえぜえ。

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 icon-camera 京都っぽいワビサビ感なアマン入口

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 icon-camera なんだこの奥行きは

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 icon-camera ようやく人のいる敷地に到着である

オールデイダイニング「リビングパビリオン」

アマン京都のダイニング「ザ・リビングパビリオン」は真ん中に素敵な暖炉を備え、大きなガラス窓からテラス越しに森みたいなお庭が眺められるシックな空間。意外とこじんまりしてて、少ない客室をサーブするプライベートなリビング感あります。こういう素敵なホテルに来たらいろいろな共有エリアを見て歩きたいところなんだけど、アマンはもうこのダイニングぐらいしか非宿泊者が入れるところがありません。クッ。

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 icon-camera このシュッとした暖炉素敵ね

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 icon-camera 今はいかんせん空いてるもんで余計贅沢で

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 icon-camera 自慢のお庭はまるで森のよう

緑いっぱいのアマンのお庭、雨の日もまた良し。奥行きがあって、高い木立や石垣があまりにもキレイに並んでいるので聞いてみるとアマン京都建設のときには木を切らずに元々の景色を生かしたのだそう。というのも、なんとこの土地、元々は西陣織の社長さんの持ち物で親子三代に渡って美術館にするべく何十年もかけて庭などの造形を整えてきたプロパティゆえ既にこのような経年美化が見られるのだとか。いや〜京都っぽい話だな〜なんという道楽!結局美術館にはならずにホテルになっちゃってよかったのでしょうか。

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 icon-camera ひとりですいません

お客様は他に2組ほど見かけただけでとっても静か。そしてこの日のアフタヌーンティー客はおそらく私だけ。ちょっと一人分を作ってもらうには申し訳ない気持ちになったんだけども、ありがたくいただきます。

お重仕立てのアフタヌーンティー

こだわりの地元食材を使ったお重仕立てのアフタヌーンティーがアマン京都のシグネチャー。もうメニューの文字を追うだけで非現実的なので楽しい。ウェルカムティーと聖護院蕪のポタージュのあとにやってきたお重の蓋を開けてもらうとブワッとトリュフの香り。うおー。一段目には季節のセイボリー、二段目には和菓子モチーフの小さなお菓子たち。

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 icon-camera 本日のメニュー

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 icon-camera トリュフの香りと共にオープン

えーと、いくらとサーモンのキッシュに和牛と上賀茂ほうれん草のパイ包み、黒トリュフとチーズのお団子。練りきりの梅をあしらった苺ショートに雪山仕立てのホワイトチョコムースにお正月の花びら餅、抹茶テリーヌ、竹炭りんご、などなど細かい細工にフォークを入れるのがためらわれるお菓子あれこれ。

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個人的にアフタヌーンティーではスイーツよりもセイボリー(savory:塩味系おやつ)の方がずっと楽しみなんだけど「フォアグラと黒豆の最中」はとっても美味しかったなー!フォアグラ苦手なんだけど甘い豆とのバランスが絶妙で思わず二度見した。金柑のタルトもサッパリしてて好みでした。

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 icon-camera 薄甘い黒豆とフォアグラのコク(やっぱり解体)

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 icon-camera つまめるサイズでこの細工

本来ならこれをお友達と一緒にキャッキャいいながら(もはや味とかどうでもよくなってる感じで)いただくのがアフタヌーンティーの典型的な楽しみ方だと思うんですが・・・いかんせんお一人様なものですからすべての興奮も感動も心の中なのだけがちょっとアレです。噛みしめながらお庭を眺めてぼんやり優雅なティータイム。

全部飲みたい!世界のお茶セレクション

お重の方はもちろん、これに負けず劣らず豪華なのがドリンクラインナップ。うおーあれもこれも飲みたいーーとむしろこっちの方が自己選択権があるだけにメニュー片手に熟考することに。

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 icon-camera ハーブティー&コーヒー

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 icon-camera ロイヤルミルクティー&紅茶

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 icon-camera 日本茶&中国茶

サーブしてくださったマネージャーさんがティーソムリエの方で、キームンハオヤを勧めてくださったのですがこれが程よくスモーキーで美味しかった!自宅用に手に入る価格の物をちょっと探して買ってみたい。他にはアマン京都オリジナルのオリーヴダージリンティーとフレーバードグリーンティー、祥玉園の特上煎茶と上ほうじ茶、締めにアイリッシュモルトのロイヤルアフタヌーンティーをいただきました。お腹ちゃぷちゃぷです。

お茶とお菓子のプレゼンテーション

お重を食べきらないうちに、更に小さなあつあつスコーンを三種のソースで。それからブラマンジェの小さなパフェと水尾柚子のソルベをいただきましてお口直し。

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 icon-camera じゃんじゃん来ます

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 icon-camera 一流ホテルのアプリコットめちゃくちゃウマい

最後のフィナーレはワゴンで目の前で仕上げてくれる炭火焼きのお団子とお抹茶。焼いたお団子は近所にある「松野醤油」を使ったみたらしなどのトッピング、もちろん全部乗せ。京抹茶はわざわざ別の方が点ててくださるの、こんなプレゼンテーション初めてだったから物珍しそうに動画撮っちゃったよね。

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 icon-camera 炙りたてアツアツ団子

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 icon-camera 美しい所作のお点前

お誕生日のチョコプレート

こういうラグジュアリー系ホテルって結構スタッフさんもカチッとしてる事が多い印象なんだけど、コロナ禍で人が少ないせいもあってかとてもフランクに話をしてくださってだいぶアットホームだったのが意外だったな。

話の流れで「いや実は誕生日のご褒美に来まして」と話をしていたら、最後に椿をあしらったバースデープレートを出していただきました。しかも飲んでいるミルクティーに合うので、とチョコレートで。こういうスピーディーな対応力とか接客って高級ホテルならではよねえ、と記念日らしいひとときになってよかったです。あやうくドリンクバーみたいにじゃぶじゃぶ飲んで長靴でストスト帰るだけになるところだったし(笑)

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 icon-camera ホテルらしい気遣い

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 icon-camera すんごい木立の散歩道

帰りは「お車を呼びますか」とのことだったのですが「いえ、食べた分を消費すべく歩いて帰ります」と微笑んで、山道をまたテクテク歩き普通にバスに乗りました。おなかいっぱい。ごちそうさま。

贅沢なひとときの誕生日休暇

ということで、アマン京都のアフタヌーンティー、焼き菓子と紅茶のお土産がついて平日限定おひとりさま6800円(消費税・サービス料金別)。まあ結局このサービス料金などがクセモノで結局8000円越えるぐらいになっちゃいますが。これを高いとみるか、たまの贅沢にはいいか、と見るか。ま、わたしは旅行に行けない今だったら手っ取り早く非日常を味わえてよかったかなと思います。

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 icon-camera 家に帰ってもプチアフタヌーンティーができるよ

近年の京都は超高級ホテルの開業ラッシュでして、ホテル好きが見学に行くのに一番手っ取り早いのがアフタヌーンティーなので、また二条の三井とか、東山のパークハイアットとか、機会があれば覗きにいきたいなあ。アマン京都は山の中にあって街のホテルとは一線を画する独特のブランディングなのが面白かったです。お庭は紅葉がキレイだそうなので春や秋がおすすめとのこと。ご興味あれば是非タクシーで行ってください(笑)徒歩で行くとまごまごするよ(笑)

以上、今年の勝手に誕生日休暇でした。来年はせめて京都を出たいなー!

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